サービスマネジメントとSLAとは?わかりやすく解説

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ITサービスを安定して提供し、品質の約束を決める考え方を学びます。

最初に考えてみよう

「ちゃんと動いている」という言葉は、人によって受け取り方が違います。どうすれば、サービスの品質や対応内容を、利用者と提供者の間で明確に約束できるのでしょうか?

解説

サービスマネジメントはITサービスを安定して届ける運用管理。SLAは提供者と利用者で決める品質の約束(稼働率や応答時間など)。スマホ回線の契約で通信範囲やサポート時間を約束するのと同じです。

1サービスマネジメントとは

ITサービス(メール・社内システムなど)を、利用者に止めずに安定して届けるための運用管理です。

提供者
運用・サポート
約束(SLA)⇄サービス提供
利用者
サービスを使う
提供者と利用者の間で品質の目標を文書で約束したものが SLA(サービスレベル合意書)。

2SLAで決める「稼働率」

代表的な約束が稼働率(どれだけ動いているか)。 数字を上げるほど「ほぼ止まらない」約束になります。

稼働率 99.9%(ふつう)なら、1年で止まってよいのは…
約 8時間46分
1約束したサービス時間(1年中)365日 × 24時間 × 60分525,600分
2停止時間止まっていた時間526分
3実際に稼働していた時間① − ②525,074分
4稼働時間 ÷ 約束したサービス時間525,074 ÷ 525,6000.9990
5稼働率(%)④ × 10099.90%

約束した時間のうち、実際に使えた割合=可用性

分母は「1年じゅう」とは限りません。SLAで決めた提供時間が分母です。 例:月〜土の8時〜20時に提供し、稼働率99%で合意したなら、1週間は 6日 × 12時間 = 72時間。 止まってよいのは 72時間 × 1% = 0.72時間(約43分)です。

高い稼働率ほど安心だが、設備や費用も増える

3SLAにふさわしい?

SLAは数値で測れて、両者が合意できる約束。次はSLAにふさわしい?

  • 月間の稼働率は99.9%以上にする

  • 障害の問い合わせには30分以内に応答する

  • とにかく頑張って良い感じにする

  • 提供者が一人で勝手に内容を決める

4SLAとSLM

顧客

期待する目標値を数値で示す

SLA

サービスの供給者

測定・評価して品質を改善

SLA(サービスレベル合意書・サービスレベル契約)は、顧客とサービスの供給者の間で、サービスの品質の目標値を合意した文書。 サービスの中身や時間帯を変えるときも、合意し直すのはSLAです。

SLM(サービスレベル管理)

SLAの遵守状況を確認し、ITサービスの品質を維持・改善する活動。

  1. 計画立案
  2. 交渉
  3. 草案作成
  4. 合意
  5. 導入
  6. 測定・改善

SLA=合意した文書、SLM=それを回す管理活動。

選択肢に並ぶ別の文書・活動

NDA
秘密保持契約。知った秘密を外に漏らさない約束
BCP
事業継続計画。災害などでも重要な業務を続ける計画
SCM
サプライチェーン管理。調達から販売までのモノの流れを最適化

5サービスの保証と可用性

ITサービスの価値は、価格・機能・保証の3つのバランスで決まります。例:写真の保存サービス

価格

月額300円で使える

機能

写真を自動で整理できる

保証

24時間365日使える

保証は、可用性などを維持していつでも期待どおりに使えること。何ができるか(機能)や料金(価格)とは別です。

「割合」で問われるのは可用性

可用性
合意したサービス提供時間帯のうち、実際に利用できた時間の割合
機能性
必要な機能がそろっているか
効率性
少ない資源や時間で処理できるか
使用性
利用者にとって分かりやすく使いやすいか

MTBSI(サービスインシデント間の平均時間)

サービスが利用できなくなるインシデントの発生間隔の平均。長いほど中断が起きにくい。

改善になる:サーバを二重化し、止まる障害そのものを減らす

ならない:止まった後の原因究明や復旧を速くする、問合せの待ち時間を減らす

6どれ?

  • 動画配信サービスの記述。「サービスの保証」に当たるのは?
  • SLAの遵守状況を確認し、サービスの品質を維持・改善する活動は?
  • 受託先と、夜間の問合せをチャットボットで受け付けることに合意した。使う文書は?
  • MTBSIの改善になる取組は?

試験のポイント

ITパスポート試験での問われ方

SLAで決める内容と、サービス品質管理の目的が問われる

間違えやすいポイント

  • SLAを法律名だと思う
  • SLAは提供者だけが勝手に決めるものだと思う

関連用語

SLA、サービスレベル、可用性、インシデント管理

図解の内容を文章で読む

サービスマネジメントとSLAをイメージでつかむ

サービスマネジメントは、ITサービスを利用者に安定して届けるための管理です。SLAは、稼働率や応答時間など、サービス提供者と利用者の間で決める品質の約束です。

たとえると:スマホ回線の契約で、通信できる範囲やサポート対応時間を約束するようなものです。

ITサービスマネジメントは、システムを「作って終わり」にせず、利用者が安定して使い続けられるように運用・改善していく活動です。その土台になるのがSLA(サービスレベル合意書)で、サービスの提供者と利用者が「どの程度の品質で提供するか」を数値で約束します。決める項目の例は、稼働率(例:99.9%以上)、障害時の復旧時間、問い合わせ窓口の受付時間などです。SLAは法律の名前ではなく契約上の合意であり、提供者が一方的に決めるものでもなく、双方が合意して決めます。約束した水準を保つために日々監視・改善する活動をSLM(サービスレベル管理)と呼びます。試験では「SLAで合意する内容の例」や「品質を数値で約束する文書はどれか」という形で問われます。

押さえどころ

  • サービスマネジメント = ITサービスの運用管理
  • SLA = 品質の約束
  • 稼働率や対応時間が例

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「サービスマネジメントとSLA」の過去問(8問)

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