法務とコンプライアンスとは?わかりやすく解説
法律や社内ルールを守り、信頼を失わないための考え方を学びます。
最初に考えてみよう
法律や社内ルールを軽く見ると、罰則だけでなく会社の信用低下にもつながります。どうすれば、企業として守るべきルールや行動を徹底できるのでしょうか?
解説
とどくん売り出し作戦に潜む落とし穴
とどくんを派手に売り出したい。だが、法律やルールを破って信用を失うことだけは避けたい。危ない案は、出す前に見抜いてくれ。
― 社長
売り出しの6つの場面で、危ない案を見抜き、関わる法律・ルール(9個)を突き止めて、正しく手を打て。
コンプライアンスは「法令遵守」。ただし守るのは法律だけでなく、契約・社内ルールと倫理(良識)まで。 試験では「この事例はどの法律で問題になるか」が問われます。
話は自動で進みます。「推理せよ」で止まったら答えを選ぼう。一発で当てると★。手がかりは章をまたいで貯まります。
- 1章宣伝
- 2章メール
- 3章支払
- 4章提携
- 5章AI
- 6章行政
第1章 発売キャンペーン
- 1章宣伝
- 2章メール
- 3章支払
- 4章提携
- 5章AI
- 6章行政
- まだ突き止めていない法律・ルール:9個
- ◆ 10月社長
とどくん発売だ! 派手にいこう。案を3つ出してくれ。
第2章 宣伝メールを送る
- 1章宣伝
- 2章メール
- 3章支払
- 4章提携
- 5章AI
- 6章行政
- 景品表示法:広告の表示と景品直した
- まだ突き止めていない法律・ルール:8個
- ◆ 11月高木さん(先輩)
集めたメールアドレスに、とどくんの宣伝メールを一斉に送ろう。嫌な人は「配信停止」を押せばいいよね。
第3章 回数券を売る
- 1章宣伝
- 2章メール
- 3章支払
- 4章提携
- 5章AI
- 6章行政
- 景品表示法:広告の表示と景品直した
- 特定電子メール法:宣伝メール直した
- まだ突き止めていない法律・ルール:7個
- ◆ 12月社長
受け取り代行の「とどくん便」に、10回分を先払いで買える回数券を出そう。使用期限は付けない。
第4章 運送会社と組む
- 1章宣伝
- 2章メール
- 3章支払
- 4章提携
- 5章AI
- 6章行政
- 景品表示法:広告の表示と景品直した
- 特定電子メール法:宣伝メール直した
- 資金決済法:使用期限のない回数券対応した
- 犯罪収益移転防止法:支払口座の本人確認対応した
- まだ突き止めていない法律・ルール:5個
- ◆ 翌年1月社長
大手の運送会社と、とどくんの次の型を一緒に作ることになった。お互いの配達ルートや設計図を見せ合うぞ。
第5章 配達AIを入れる
- 1章宣伝
- 2章メール
- 3章支払
- 4章提携
- 5章AI
- 6章行政
- 景品表示法:広告の表示と景品直した
- 特定電子メール法:宣伝メール直した
- 資金決済法:使用期限のない回数券対応した
- 犯罪収益移転防止法:支払口座の本人確認対応した
- NDA(秘密保持契約):運送会社との共同開発結んだ
- ソーシャルメディアポリシー:社員のSNS作った
- まだ突き止めていない法律・ルール:3個
- ◆ 翌年5月高木さん(先輩)
AIで配達の時刻を予測して、ふたの前のカメラで顔を見分けて、住人ならふたを自動で開けるようにしよう。
第6章 市と組む
- 1章宣伝
- 2章メール
- 3章支払
- 4章提携
- 5章AI
- 6章行政
- 景品表示法:広告の表示と景品直した
- 特定電子メール法:宣伝メール直した
- 資金決済法:使用期限のない回数券対応した
- 犯罪収益移転防止法:支払口座の本人確認対応した
- NDA(秘密保持契約):運送会社との共同開発結んだ
- ソーシャルメディアポリシー:社員のSNS作った
- AIの利活用の注意:配達予測と顔認証確かめた
- まだ突き止めていない法律・ルール:2個
- ◆ 翌年7月社長
市から声がかかった。市や大学、電力会社のデータと、とどくんの配達データを合わせて、再配達を減らしたいそうだ。
事件解決:突き止めた法律・ルール
- 景品表示法うそ・大げさな表示、行き過ぎた景品(とどくん:ステマ・原産国のタグ)
- 特定電子メール法宣伝メールは事前の同意(オプトイン)(とどくん:配信停止だけでは不可)
- 資金決済法前払式支払手段・暗号資産など(とどくん:使用期限のない回数券)
- 犯罪収益移転防止法(AML)マネーロンダリング対策(とどくん:口座開設時の本人確認)
- NDA(契約)秘密情報を特定し、管理を約束(とどくん:運送会社との共同開発)
- ソーシャルメディアポリシー社員が公私を問わずSNSを使うルール(とどくん:試作品の写真を投稿)
- AIの利活用(倫理)危害・差別・プライバシーの侵害に注意(とどくん:顔認証で開くふた)
- 官民データ活用推進基本法国・自治体・事業者のデータの活用(とどくん:市・大学・電力会社と)
- 情報公開法行政機関の行政文書をだれでも請求(とどくん:国が調べた置き配の資料)
誰でも応募できるクイズに答えた人から、抽選で現金10万円が当たるキャンペーン。景品表示法では?
人気サイトが、依頼された商品をほめる記事を、広告と書かずにふつうの記事として載せた。問題になる法律は?
買い物でおまけにもらい、次の買い物に使えるポイント。資金決済法の前払式支払手段にあたる?
犯罪で得た資金を、正当に得たように見せかける行為を防ぐ取組は?
情報公開法で公開を請求できるのは?
試験のポイント
ITパスポート試験での問われ方
この事例はどの法律で問題になるか、各法律の対象(前払式支払手段・行政文書・官民データ)、NDAやSNSポリシー、AIの留意点が問われる
間違えやすいポイント
- コンプライアンスを罰則だけの話だと思う
- 社内ルールは守らなくてよいと思う
関連用語
コンプライアンス、景品表示法、ステルスマーケティング、特定電子メール法、オプトイン、資金決済法、前払式支払手段、AML、NDA、ソーシャルメディアポリシー、情報公開法、官民データ活用推進基本法
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法務とコンプライアンスをイメージでつかむ
コンプライアンスは、法律や社内ルール、社会の約束を守ることです。ITパスポートでは、個人情報、知的財産、不正アクセスなど、ITに関係する法務がよく問われます。
たとえると:スポーツでルールを守るだけでなく、フェアプレーも大切にするイメージです。
コンプライアンスは「法令遵守」と訳されますが、守る対象は法律だけではありません。法律・社内規程やルール・社会の常識や倫理、という3つの層を守って誠実に活動することを指します。罰則があるかどうかにかかわらず、違反すれば顧客や社会からの信用を失い、大きな損害につながります。だからこそ「ばれなければよい」「社内ルールくらいなら」という考え方がいちばん危険です。ITパスポートでは、個人情報の取り扱い、著作権などの知的財産、不正アクセスといった、ITがらみの法務とセットで出題されます。試験では「コンプライアンスの説明として適切なものはどれか」という形で、法令に限らずルールや倫理を含めて守る、という広い理解が問われます。あわせて「この事例はどの法律で問題になるか」も定番です。広告と分からない宣伝(ステルスマーケティング)や原産国の不当表示は景品表示法、同意のない宣伝メールは特定電子メール法(原則オプトイン)、使用期限のない商品券などの前払式支払手段は資金決済法で定められます。口座開設時の本人確認や疑わしい取引の監視はマネーロンダリング対策(AML)、秘密情報を特定して管理を約束する契約はNDA、社員が公私を問わずSNSを使うときのルールはソーシャルメディアポリシーです。行政機関の行政文書はだれでも情報公開法で公開を請求でき、国・自治体・大学・事業者などが持つ官民データは官民データ活用推進基本法で活用が進められています。AIを使うときは、危害・差別・プライバシーの侵害に気をつけます。
押さえどころ
- コンプライアンス = 法律・契約や社内ルール・倫理をまとめて守る
- 景品表示法=ステマや原産国の不当表示(オープン懸賞は対象外)/特定電子メール法=宣伝メールはオプトイン
- 資金決済法=前払式支払手段(ポイントは当たらない)/AML=マネーロンダリング対策
- NDA・ソーシャルメディアポリシー・AIの利活用の注意・情報公開法・官民データ
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「法務とコンプライアンス」の過去問(10問)
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