知的財産権と著作権とは?わかりやすく解説

ストラテジ系 ・ 法務 ・ 読む目安14分 ・ 頻出

アイデアや作品、ブランドなどを守る権利を学びます。

最初に考えてみよう

商品名、デザイン、文章、音楽などを自由にまねできてしまうと、作った人の努力や利益が守られません。どうすれば、アイデアや創作物の価値を守れるのでしょうか?

解説

1知的財産権は、頭で生み出したものを守る権利

ひとことで発明・デザイン・名前・作品など、人が考えて生み出したものを守るのが知的財産権です。 何を守るかで、使う権利が変わります。

  1. 1産業財産権:特許権・実用新案権・意匠権・商標権(登録が必要)
  2. 2著作権:作品やプログラムの表現(作った時点で生まれる)
  3. 3そのほか:パブリシティ権・不正競争防止法で守られるもの
お話で見るISMSの話の最後で森さんが言った新製品、スマート宅配ボックス「とどくん」を世に出すまで。 上の「知財ノート」に、取った権利が書き込まれていきます。
森さん
とどくんの担当
高木さん
設計とアプリ
社長
言い出した人
大川さん
弁理士
  1. 企画
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  2. 発明
    特許
  3. 外観
    意匠
  4. アプリ
    著作権
  5. 宣伝
    宣伝
  6. 被害
    不競法
  7. 活用
    戦略

2企画:どこで勝負するか調べる

  1. 企画
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  2. 発明
    特許
  3. 外観
    意匠
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    著作権
  5. 宣伝
    宣伝
  6. 被害
    不競法
  7. 活用
    戦略
知財ノート(とどくん)

まだ何も取っていません

  1. 4月
    社長

    置き配の盗難が増えている。スマート宅配ボックス「とどくん」を作るぞ。

1 / 4

3発明:しくみを守る

  1. 企画
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  2. 発明
    特許
  3. 外観
    意匠
  4. アプリ
    著作権
  5. 宣伝
    宣伝
  6. 被害
    不競法
  7. 活用
    戦略
知財ノート(とどくん)

まだ何も取っていません

  1. 6月
    高木さん(先輩)

    配達のたびに使い捨てのコードを発行して、配達員だけが開けられるしくみを考えました。

1 / 5

4外観:形と名前を守る

  1. 企画
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    特許
  3. 外観
    意匠
  4. アプリ
    著作権
  5. 宣伝
    宣伝
  6. 被害
    不競法
  7. 活用
    戦略
知財ノート(とどくん)
  • 特許権:配達員だけが開けられるしくみ出願中
  • 実用新案権:箱と保冷バッグを組み合わせた構造登録
  • 意匠権:とどくんの見た目のデザイン登録
  1. 8月
    高木さん(先輩)

    玄関に置いても目立たない、丸みのある見た目にしました。

    用語意匠権

    物の形・模様・色など、見た目のデザインを守る。登録が必要。

1 / 3

5アプリ:アプリを作る

  1. 企画
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    著作権
  5. 宣伝
    宣伝
  6. 被害
    不競法
  7. 活用
    戦略
知財ノート(とどくん)
  • 特許権:配達員だけが開けられるしくみ出願中
  • 実用新案権:箱と保冷バッグを組み合わせた構造登録
  • 意匠権:とどくんの見た目のデザイン登録
  • 商標権:商品名「とどくん」登録
  • 商標権(サービスマーク):受け取り代行サービス「とどくん便」登録
  • 著作権:アプリのソースプログラム自動で発生
  1. 9月
    高木さん(先輩)

    とどくんのアプリができました。ソースプログラムは、書いた時点で著作権が生まれます。

    用語著作権

    思想や感情を創作的に表現したものを守る。出願や登録は要らず、作った時点で生まれる。別々に作った似た作品は、それぞれに著作権が生まれる。

1 / 4

6宣伝:宣伝で気をつけること

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    著作権
  5. 宣伝
    宣伝
  6. 被害
    不競法
  7. 活用
    戦略
知財ノート(とどくん)
  • 特許権:配達員だけが開けられるしくみ出願中
  • 実用新案権:箱と保冷バッグを組み合わせた構造登録
  • 意匠権:とどくんの見た目のデザイン登録
  • 商標権:商品名「とどくん」登録
  • 商標権(サービスマーク):受け取り代行サービス「とどくん便」登録
  • 著作権:アプリのソースプログラム自動で発生
  1. 10月
    森さん

    CMソングを生成AIで作りました。好きなアーティストの曲に似せたら、すごくいい感じなんです!

1 / 4

7被害:まねされた

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    著作権
  5. 宣伝
    宣伝
  6. 被害
    不競法
  7. 活用
    戦略
知財ノート(とどくん)
  • 特許権:配達員だけが開けられるしくみ出願中
  • 実用新案権:箱と保冷バッグを組み合わせた構造登録
  • 意匠権:とどくんの見た目のデザイン登録
  • 商標権:商品名「とどくん」登録
  • 商標権(サービスマーク):受け取り代行サービス「とどくん便」登録
  • 著作権:アプリのソースプログラム自動で発生
  1. 翌年2月
    高木さん(先輩)

    とどくんの使い方動画のコピー防止を外すソフトが、ネットで売られています。

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8活用:特許を生かす

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  7. 活用
    戦略
知財ノート(とどくん)
  • 特許権:配達員だけが開けられるしくみ登録
  • 実用新案権:箱と保冷バッグを組み合わせた構造登録
  • 意匠権:とどくんの見た目のデザイン登録
  • 商標権:商品名「とどくん」登録
  • 商標権(サービスマーク):受け取り代行サービス「とどくん便」登録
  • 著作権:アプリのソースプログラム自動で発生
  1. 翌年4月
    社長

    とどくんの特許が登録された。これで何ができる?

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9ふりかえり:何を、どの権利で守る?

  • 特許権出願・登録
    高度な発明(方法も)(とどくん:配達員だけが開けられるしくみ)
  • 実用新案権審査なしで登録
    物の形・構造・組合せ(とどくん:箱+保冷バッグ)
  • 意匠権登録
    見た目のデザイン(とどくん:丸みのある見た目)
  • 商標権登録
    商品・サービスの名前やマーク(とどくん:とどくん/とどくん便)
  • 著作権不要(作った時点)
    作品・プログラムの表現(とどくん:アプリのソースプログラム)
  • パブリシティ権不要
    有名人の名前や姿の価値(とどくん:選手の写真)
  • 不正競争防止法不要
    営業秘密・限定提供データ・コピー防止(とどくん:配達データ・動画)

どれにあたる?(とどくんの話を思い出して)

  • 著作権法で守られる「著作物」にあたるのは?

  • 著作権と特許権について、正しいのは?

  • 広告の新しいビジネスモデルを、コンピュータシステムとして実現した。守る法律は?

  • 銀行や運送会社が、自社の役務(サービス)を他社と区別するために付ける商標は?

  • 人気選手がサインしている姿を撮影し、プリントして販売した。侵害のおそれがある権利は?

  • 知財情報を事業・経営の情報と合わせて分析し、経営戦略に反映させることは?

試験のポイント

ITパスポート試験での問われ方

権利の対象の違い、著作物にあたるか、生成AIの利用、不正競争防止法、特許の効果と知財戦略が問われる

間違えやすいポイント

  • ネットにある画像は自由に使えると思う
  • 著作権と特許権を混同する

関連用語

著作権、特許権、商標権、知的財産権、実用新案権、意匠権、サービスマーク、パブリシティ権、不正競争防止法、シュリンクラップ契約、IPランドスケープ

図解の内容を文章で読む

知的財産権と著作権をイメージでつかむ

知的財産権は、人が考えて生み出した成果を守る権利の総称です。著作権は文章、音楽、画像、プログラムなどの作品を守ります。特許権は発明、商標権は商品名やロゴを守ります。

たとえると:自分で描いたイラストや作った曲を、勝手に使われないよう守る権利です。

知的財産権は、人が頭で考えて生み出した成果を守る権利の総称です。代表的な3つを「何を守るか」で区別しましょう。著作権は、文章・音楽・イラスト・プログラムなどの「表現された作品」を守り、作った瞬間に自動的に発生します(申請や登録は不要です)。特許権は「発明(技術的なアイデア)」を守り、商標権は「商品名やロゴマーク」を守ります。この2つは特許庁への出願・登録が必要で、ここが著作権との大きな違いです。ネット上の画像やイラストも著作物なので、「ネットにあるから自由に使ってよい」は誤りです。試験では「プログラムは著作権で保護されるか」(=される)、「出願が必要な権利はどれか」など、対象と権利名の組合せが定番です。ほかに、物品の形・構造・組合せを守る実用新案権、見た目のデザインを守る意匠権、役務(サービス)に付ける商標のサービスマークも問われます。アルゴリズムや通信プロトコルは著作権で守られず、既存の作品に似せて生成AIで作ったものを公開すると許諾が必要になる可能性があります。有名人の名前や姿の価値はパブリシティ権、コピープロテクトを外すソフトの販売や限定提供データの不正取得は不正競争防止法で守られます。

押さえどころ

  • 著作権 = 作品やプログラムの表現を守る(登録不要)
  • 特許権 = 発明を守る(出願・登録が必要)/実用新案権 = 物品の形・構造・組合せ
  • 商標権 = 名前やロゴ。役務に付けるのがサービスマーク
  • パブリシティ権・不正競争防止法(限定提供データ)も守る対象

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「知的財産権と著作権」の過去問(14問)

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