業務プロセス改善とは?わかりやすく解説

ストラテジ系 ・ システム戦略 ・ 読む目安7分 ・ 頻出

仕事の流れを見える化し、ムダやミスを減らす考え方を学びます。

最初に考えてみよう

仕事の流れが見えていないと、ムダな作業、二度手間、待ち時間に気づけません。どうすれば、業務の流れを整理して改善点を見つけられるのでしょうか?

解説

業務プロセス改善は、仕事の流れを見える化して、時間のかかる所やミスの起きる所を見つけ、 手順の見直しやIT化でよくする活動です。試験では、定型作業を自動化するRPAと、業務の流れを描く図の表記法がよく問われます。

1仕事の流れを「見える化」する

注文書が10分ごとに1件届きます。遅い工程の前に書類が溜まる所がボトルネック。

ボトルネックは「手書き転記」(1件30分)

⟲ ドラッグで回転
0分

2数字で比べる

工程改善前改善後
受付5分5分
手書き転記ボトルネック→ 手入力をやめてデータ自動連携にする30分5分
承認待ち→ オンライン承認で待ち時間を減らす20分5分
発送5分5分
1件にかかる合計60分20分
6件すべて終わるまで210分70分
いきなりITを入れるのではなく、まずどこで書類が溜まるか(ボトルネック)を見える化し、その工程を直す。 手書き転記と承認待ちを直すと 1件 60分 → 20分、6件なら 210分 → 70分。これが業務プロセス改善です。

3改善の進め方として正しい?

  • 今のムダな手作業をそのままシステム化する

  • どこで時間やミスが起きるかを先に調べる

  • 手順を見直してから、必要な所だけIT化する

  • 改善は現場の根性だけに任せる

業務の流れを根本から見直すのが BPR、継続的に管理・改善するのが BPM。

4RPA ― 定型の事務作業をソフトのロボットに

RPAは、ホワイトカラーの定型的な事務作業を、ソフトウェアのロボットに代わりにやらせて、自動化・効率化すること。

  • RPA向き交通費の区間情報と領収書データから、精算伝票を作るルールが決まった事務作業
  • RPA向き伝票の内容を、別のシステムに入力し直す①の模型の「手書き転記」がこれ
  • RPAでない工場で産業用ロボットが冷凍食品を作る機械のロボットはFA(工場の自動化)
  • RPAでない大量の購買データから、新しい法則を見つけるこれはデータマイニング
  • RPAでないM&Aのような経営の重要な判断定型ではない判断はRPAに向かない

はじめて入れるときの3段階

  1. 1. 計画策定概念検証(PoC)で、使えそうかを見極める
  2. 2. 先行導入部門・業務を絞って入れ、効果を実際に測る
  3. 3. 本格導入導入と運用の手順書を作り、全社に広げる

似た言葉に注意:BPOは業務を外部の会社に委託すること、EUCは利用者が自分でシステムを使いこなし管理すること、FAは工場の自動化です。

5業務の流れを描く図

業務を図にする(モデリング)目的は、流れを見える化して関係者で解釈を共有し、システム設計のもとにすることです。

申請者申請する
上司承認する
経理支払う

アクティビティ図:横に区切ったレーンで「だれの仕事か」が分かる

DFD
データの流れと処理を描く
アクティビティ図
UMLの図。レーンで分けると、だれが行うか(人の役割)も描ける
BPMN
OMGが維持する業務プロセスの表記法。ISO/IEC 19510
WFA
業務の流れ図を書くための記述様式

業務の流れを描く図ではないもの:パレート図・レーダチャート(集計結果のグラフ)、E-R図(データの構造)、CRUD図(データの操作)

プロセスマイニングは、実際のシステムの操作ログから今の業務の流れを自動で描き出し、課題を見つけて改善する手法・ツールです。

試験のポイント

ITパスポート試験での問われ方

BPR、BPM、業務フロー改善の目的が問われる

間違えやすいポイント

  • 今の作業をそのままシステム化すればよいと思う
  • 改善を現場だけの努力に任せる

関連用語

業務プロセス、BPR、BPM、ワークフロー

図解の内容を文章で読む

業務プロセス改善をイメージでつかむ

業務プロセスは、仕事を進める一連の流れです。改善では、どこで時間がかかるか、どこでミスが起きるかを見つけ、手順の見直しやIT化で効率を上げます。

たとえると:朝の準備で、探し物が多いなら前日にカバンへ入れておくように、流れを見直してムダを減らします。

業務プロセスとは、注文を受けてから商品を届けるまでのような、仕事の一連の流れです。改善は、まず現状把握で実際の手順や時間を記録し、業務分析でムダ・重複・待ち時間を調べます。次に業務計画で目標と新しい手順を決め、流れ全体を遅らせるボトルネックから改善します。よくある失敗は、今のやり方をそのままシステム化することです。ムダな手順ごとIT化しても、ムダが高速化されるだけなので、先に手順を見直してからITを道具として使います。関連用語として、業務の流れを根本から抜本的に作り直すのがBPR、業務プロセスを継続的に管理・改善し続ける活動がBPMです。

押さえどころ

  • 業務プロセス = 仕事の流れ
  • 見える化して問題を探す
  • IT化は改善の手段

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「業務プロセス改善」の過去問(11問)

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