データ活用とは?わかりやすく解説

テクノロジ系 ・ 技術要素(データ活用) ・ 読む目安10分

データ活用の流れと、確率・代表値・ばらつきからデータを読み取る基本を学びます。

最初に考えてみよう

売上やアクセス数などのデータを集めても、ただ眺めるだけでは改善にはつながりません。どうすれば、データから「次に何をするべきか」を読み取れるのでしょうか?

解説

データ活用は、集めて終わりではありません。テストの点数をただ保存するのではなく、苦手科目を見つけて勉強計画を変える——判断や改善につなげるまでが活用です。 後半(④〜)は別ブロックで、データを読むための確率・統計(平均・中央値・標準偏差など)を扱います。

1成績アップ大作戦 ― データ活用の流れ

データは集めて終わりではありません。1歩ずつ進めて、 数字の山が行動に変わるまでを見てみよう。

目的
集める
見える化
気づく
行動
結果
成績を上げたい!→ まず点数のデータを集めよう
目的:まず目的を決める:「テストの成績を上げたい」。目的がないと、何のデータを集めて何を見ればいいか分かりません。
目的次のテスト

2分析の手法と図表

A/Bテスト
2つの案(新旧のデザインなど)を並行して出し、どちらが成果につながるか比べる
主成分分析
たくさんの項目を、少数の指標にまとめて説明する
クラスター分析
似ているものどうしをグループに分ける
ABC分析
売上などの大きい順に並べ、重要度でA・B・Cに分ける
データマイニング
大量のデータから、隠れた規則や関係を掘り出す
BI
データを集計・可視化して、経営の判断を助ける道具

バブルチャート:3つの要素を1枚で見せる

横軸・縦軸に2つ、円の大きさに3つ目の値をとる。例:店舗ごとの座席数(横)・客単価(縦)・売上高(円の大きさ)。

「項目を少数に絞る」→主成分分析、「グループ分け」→クラスター分析、「2案を並行して比べる」→A/Bテストです。

3ビッグデータの用語と、データの尺度

3V
ビッグデータの3つの特徴。Volume(大容量)・Velocity(頻繁な更新)・Variety(多種多様)
ライフログ
移動履歴・検索履歴・SNSの発信など、個人の活動の記録
データサイエンティスト
統計や機械学習でビッグデータを分析し、ビジネスに役立つ知見を得る人
情報リテラシー
データやツールを、課題の解決に適切に使いこなす能力
CSV / XML
CSV=コンマなどで区切る形式。XML=タグでデータの構造を書くマークアップ言語

データの尺度は4種類

  1. 名義尺度

    区別するだけ

    例:血液型・性別

  2. 順序尺度

    順番に意味がある

    例:学年・順位

  3. 間隔尺度

    差に意味がある(0は「無い」ではない)

    例:時刻・気温(℃)

  4. 比例尺度

    比にも意味がある(0は「無い」)

    例:睡眠時間・身長

「10時は5時の2倍」とは言えないので時刻は間隔尺度。「8時間は4時間の2倍眠った」は言えるので睡眠時間は比例尺度です。

ここから:確率・統計

4確率 = 当たりの数 ÷ 全部の数

裏返した8枚のカードから1枚引きます。赤を引く確率は?

?
?
?
?
?
?
?
?

「1回も出ない」「少なくとも1回」は、くり返しのかけ算で

サイコロを2回投げて6が1回も出ない確率は、毎回「6以外」が続くので 5/6 × 5/6 = 25/36。少なくとも1回は6が出る確率は、その残り 1 − 25/36 = 11/36(余事象)。

5平均・中央値・最頻値 ― 同じデータを3つの見方で

5人の点数:60, 40, 70, 50, 50。この「真ん中あたり」を1つの数で表したい。

6外れ値 ― 平均は引っ張られる

⑤の5人のうち、70点の1人が335だったら?(入力ミスや、極端に大きい値=外れ値)

7ばらつき ― 平均からどれだけ離れているか

2つの組の点数。平均はどちらも50点です。でも、同じ「50点の組」でしょうか?

A組 48, 49, 50, 51, 520205080100B組 20, 35, 50, 65, 800205080100

8偏差値 ― 同じ点数でも、教科で価値が変わる

偏差値 = 50 + 10 ×(得点 − 平均点)÷ 標準偏差

国語も数学も 71点だったとき:

教科平均点標準偏差偏差値
国語601050 + 10 × 11 ÷ 10 = 61
数学55850 + 10 × 16 ÷ 8 = 70

平均点よりどれだけ上かを、ばらつき(標準偏差)で割って比べます。平均が低く、ばらつきが小さい教科ほど、同じ点でも偏差値が高くなります。

9まとめ:4つの考え方

確認問題は、この4つのどれを使うかを選べば解けます。

確率
欲しい結果の数 ÷ 全部の数

10確認問題:4段階で本試験レベルへ

  1. 確率
  2. →代表値
  3. →外れ値
  4. →ばらつき
Lv.1 確率1 / 4

10本のくじのうち、当たりは3本。1本引いて当たる確率は?

試験のポイント

ITパスポート試験での問われ方

確率の基本、代表値の使い分け、分散・標準偏差によるばらつきと、BI・データ品質が問われる

間違えやすいポイント

  • 外れ値があっても平均だけで判断する
  • 標準偏差が大きいほど値がそろっていると思う
  • データを多く集めれば必ず正しいと思う

関連用語

確率、平均、中央値、最頻値、分散、標準偏差、BI、データマイニング

図解の内容を文章で読む

データ活用をイメージでつかむ

データ活用では、目的に合うデータを集めて判断や改善へつなげます。そのために、起こりやすさを表す確率、中心を表す平均・中央値・最頻値、ばらつきを表す分散・標準偏差を使い分けます。

たとえると:クラスの点数を見るとき、平均だけでなく真ん中の点や点数の散らばりも見ると、全体の様子を誤解しにくくなります。

確率は「起こり得る結果が同じ程度に起こる」と考えられるとき、当てはまる結果の数÷全結果の数で求め、0から1(または0%から100%)で表します。データの中心を一つの値で表す代表値には、合計を件数で割る平均、順番に並べた中央の中央値、最も多く現れる最頻値があります。極端に大きい外れ値があると平均は引っ張られますが、中央値は影響を受けにくい特徴があります。各値が平均からどれほど離れるかをまとめたものが分散で、その平方根が標準偏差です。分散・標準偏差が小さいほど値は中心付近にそろい、大きいほど広く散らばっています。こうした統計量でデータを読み、BIによる見える化やデータマイニングで規則を探し、判断や改善につなげます。ただし、元データが誤っていたり偏ったりしていれば結論も信頼できないため、データ品質の確認が欠かせません。

押さえどころ

  • 確率は起こりやすさを0から1で表す
  • 平均・中央値・最頻値はデータの中心を見る代表値
  • 分散・標準偏差が大きいほどデータのばらつきが大きい
  • 分析結果を判断や改善につなげる

確認問題(7問)

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