暗号化とハッシュ化とは?わかりやすく解説

テクノロジ系 ・ 技術要素(セキュリティ) ・ 読む目安8分 ・ 頻出

元に戻せる秘密化と、元に戻さない指紋づけの違いを学びます。

最初に考えてみよう

大切なデータやパスワードをそのまま扱うと、漏れたときにすぐ悪用されてしまいます。どうすれば、見られても読めない形や、元に戻しにくい形で守れるのでしょうか?

解説

ふたつは似て非なるもの。通販サイトでは住所は暗号化(発送のとき鍵で元に戻して使う=戻せる)、パスワードはハッシュ化(照合できれば十分なので、戻せない値だけ保存する)。使い道で使い分けます。

1通販サイトは、住所とパスワードをどう守る?

同じ登録フォームから来た情報でも、後で中身を使うものは暗号化、照合できれば十分なものはハッシュ化。実際のサイトの裏側で確かめます。

STEP 1:会員登録:住所とパスワードを送る

スマホから住所とパスワードを送る。どう保存する?

⟲ ドラッグで回転
登録盗まれたら

※ 学習用の簡易変換です(本物の暗号・ハッシュではありません)。実際のハッシュ値は SHA-256 なら64桁など、もっと長くなります。

2暗号化(鍵で戻せる=可逆)

暗号化は鍵を使って読めなくする処理。同じ鍵で元に戻せます(復号)。鍵付きの箱のイメージ。

文章:
鍵:
平文(元に戻った)
ひみつのメモ

「鍵で暗号化」「鍵で復号」を押すと行き来できます。鍵があれば必ず元に戻せるのが暗号化(=可逆)。通信(HTTPS)やデータ保存の秘匿に使います。

3ハッシュ化(戻せない=一方向)

ハッシュ化の大事な性質は、同じ入力なら、いつ・何回やっても、必ず同じ値になること。 2つの欄に同じ文章を入れて、値がそろうか確かめよう。

入力①
725A79FBF1E0105D
入力②
725A79FBF1E0105D
入力が同じ → ハッシュ値も完全に一致!(同じ材料なら必ず同じ味)
  • ・同じ入力なら同じ値:何回やっても結果は変わらない。だからパスワード照合に使える(保存したハッシュと、入力のハッシュが一致すれば本人)。
  • ・1文字で激変:少しの違いでまるで別の値に → 改ざん検知に使える。
  • ・戻せない・固定長:値から元の文章は復元できず、長さはいつも同じ(コップ1杯ぶん)。

4くらべて整理

暗号化ハッシュ化
元に戻せる?戻せる(鍵で復号)戻せない(一方向)
鍵使う使わない
出力の長さ元の長さしだいいつも固定長
主な用途通信・保存の秘匿パスワード保存・改ざん検知

※ よくある勘違い:「ハッシュ化も復号できる」は誤り。戻せないのがハッシュ化です。また暗号化と圧縮(容量を小さくする)も別物。

試験のポイント

ITパスポート試験での問われ方

暗号化とハッシュ化の違い、用途の違いが問われる

間違えやすいポイント

  • ハッシュ化も復号できると思う
  • 暗号化と圧縮を混同する

関連用語

暗号化、復号、ハッシュ関数、SSL/TLS

図解の内容を文章で読む

暗号化とハッシュ化をイメージでつかむ

暗号化は、鍵を使えば元に戻せる形で内容を読めなくすることです。ハッシュ化はデータから短い値を作る処理で、基本的に元には戻しません。パスワード保存では、元の文字をそのまま持たないためにハッシュ化が使われます。

たとえると:暗号化は鍵付きの箱、ハッシュ化は物の指紋を取るようなものです。

暗号化とハッシュ化は「読めなくする」点は似ていますが、目的も性質も違います。暗号化は、鍵を使えば元に戻せる(復号できる)変換で、通信や保存データの中身を秘密にするために使います。一方ハッシュ化は、データから固定長の短い値(ハッシュ値)を計算する処理で、原則として元には戻せません。同じデータからは必ず同じハッシュ値が得られ、少しでも変わるとまったく別の値になるため、「改ざんされていないか」の確認に使えます。パスワードの保存にハッシュ化が使われるのは、万一漏えいしても元のパスワードが分からないようにするためです。試験では「元に戻せるのはどちらか」「パスワード保存に使うのはどちらか」という違いが問われます。

押さえどころ

  • 暗号化 = 鍵で戻せる
  • ハッシュ化 = 原則戻さない
  • 改ざん検知やパスワード保存で使う

確認問題(4問)

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「暗号化とハッシュ化」の過去問(1問)

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