公開鍵暗号方式とは?わかりやすく解説

テクノロジ系 ・ 技術要素(セキュリティ) ・ 読む目安8分 ・ 頻出

公開してよい鍵と、自分だけが持つ鍵を使い分ける暗号方式を学びます。

最初に考えてみよう

秘密のメッセージを送りたいのに、そのための秘密の鍵まで一緒に送ってしまうと、途中で盗まれる危険があります。どうすれば、秘密の鍵をそのまま渡さずに、安全なやり取りを始められるのでしょうか?

解説

たとえると郵便受け。公開鍵=投入口(誰でも手紙を入れられる=暗号化できる)、秘密鍵=持ち主だけの開錠鍵(中身を取り出せる=復号できる)。鍵は2本でペアです。

12つの鍵(ペアで使う)

Bさんが鍵を2本ペアで持っています。 公開鍵を配ってみて、2本の鍵の「居場所」がどう違うか見てみましょう。

Bさん(鍵の持ち主)
A
C
D
  • PUBLIC公開鍵配ってOK

    みんなに渡してよい鍵。暗号化(閉める)専用。これだけでは中身を開けられない。

  • PRIVATE秘密鍵本人だけ

    絶対に配らない、自分だけの鍵。復号(開ける)専用。公開鍵で閉めたものを開けられる唯一の鍵。

※ よくある勘違い:「公開鍵で何でも開ける」「秘密鍵も相手に配る」は誤り。閉めるのは公開鍵、開けるのは秘密鍵。

2送信の流れ(2段階:鍵を配る → 暗号通信)

AさんからBさんへ秘密のメッセージを送ります。先に公開鍵を渡してから通信する流れを、 再生または矢印で1歩ずつ追いましょう。

① 事前準備:公開鍵を渡す
② 本番:暗号化して送る

STEP 1 / 6

Bが鍵ペアを持つ

Bさんの手元

Bが公開鍵と秘密鍵をペアで作る。秘密鍵は手元に残す

⟲ ドラッグで回転
鍵ペアを作る秘密鍵で復号

確かめ:Bさんに届いた暗号文、どの鍵で開ける?

Bさんの公開鍵で閉めた暗号文です。鍵を選んで差し込んでみましょう。

ENCRYPTED DATA7fQ#x9…

3共通鍵方式とのちがい

鍵が1本だけの共通鍵方式とくらべると、違いがはっきりします。

共通鍵

閉める開ける

同じ1本で両方

公開鍵

閉める開ける

ペアの2本で役割分担

共通鍵公開鍵
鍵の数1本(同じ鍵を共有)2本ペア(公開鍵+秘密鍵)
暗号化/復号同じ鍵で両方公開鍵で暗号化→秘密鍵で復号
鍵を配る悩みあり(同じ鍵を安全に渡す必要)小さい(公開鍵は配ってよい)
速さ速い遅め

※ 公開鍵暗号はデジタル署名にも使われます(こちらは逆に、秘密鍵で署名し公開鍵で確認)。

試験のポイント

ITパスポート試験での問われ方

公開鍵と秘密鍵の役割、暗号化・復号・デジタル署名の関係が問われる

間違えやすいポイント

  • 公開鍵で何でも開けられると思う
  • 秘密鍵を相手にも配るものだと思う

関連用語

公開鍵暗号、秘密鍵、公開鍵、デジタル署名、PKI

図解の内容を文章で読む

公開鍵暗号方式をイメージでつかむ

公開鍵暗号方式は、公開鍵と秘密鍵というペアの鍵を使います。公開鍵は相手に渡してよく、秘密鍵は自分だけが守ります。相手が公開鍵で暗号化した内容は、対応する秘密鍵を持つ人だけが元に戻せます。

たとえると:誰でも投函できる郵便受けと、持ち主だけが開けられる鍵の関係に近いです。

公開鍵暗号方式では、ペアになった2つの鍵を使います。公開鍵は誰に渡してもよい鍵、秘密鍵は本人だけが厳重に守る鍵です。秘密のメッセージを送りたい人は、受信者の公開鍵で暗号化します。それを元に戻せるのは、ペアの秘密鍵を持つ受信者だけです。郵便受けにたとえると、投函口(公開鍵)は誰でも使えますが、取り出せるのは鍵(秘密鍵)を持つ持ち主だけ、という関係です。共通鍵方式と違って鍵配送問題が起きない一方、処理は遅めです。注意点は「秘密鍵は絶対に配らない」こと、そして暗号化に使うのは「受信者の公開鍵」であることです。試験では、誰の・どちらの鍵で暗号化し復号するか、の組合せが最頻出です。

押さえどころ

  • 公開鍵 = 渡してよい鍵
  • 秘密鍵 = 自分だけが守る鍵
  • デジタル署名にも使われる

確認問題(6問)

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「公開鍵暗号方式」の過去問(3問)

IPAが公開しているITパスポート試験の公開問題から、このテーマの問題を集めました。

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