リスク管理とは?わかりやすく解説

マネジメント系 ・ プロジェクトマネジメント ・ 読む目安8分 ・ 頻出

起こるかもしれない問題を事前に見つけ、備える考え方を学びます。

最初に考えてみよう

問題が起きてから慌てて対応すると、被害が大きくなりやすくなります。どうすれば、起こりそうな問題を前もって見つけて備えられるのでしょうか?

解説

リスクは「これから起きるかもしれない問題」。発生確率×影響度で優先度を決め、回避・低減・移転・受容から対応を選んで備えます。

1リスクってなに?

リスクは、まだ起きていないけれど、起きるかもしれない、 計画に影響する出来事のこと。

遠足の前日
→
雨が降るかも
=リスク
→
傘を用意
=備え
すでに起きた障害は「リスク」ではありません。リスクはこれから起きるかもしれない不確実なことです。

2発生確率 × 影響度 で優先順位を決める

リスクは数が多いので、起こりやすさ(発生確率)と起きたときの大きさ(影響度)の2軸で並べ、右上ほど先に対策します。システム開発プロジェクトの例です。

大
影響度
小
優先度 中大地震でデータセンターが止まる
優先度 高
優先度 高仕様変更が続き、納期に間に合わない
優先度 低
優先度 中外注先の納品が数日遅れる
優先度 高
優先度 低予備のあるテスト用PCが故障
優先度 低
優先度 中会議室が取れず打合せがずれる
低高
発生確率

「仕様変更が続く」は起こりやすく影響も大きい=最優先。 「大地震」は影響は大きいが起こりにくいので、確率と影響の両方を見て順番を決めます。

3リスクへの対応は4種類

②のマトリクスと同じ並び。どこにあるリスクかで、選ぶ対応の目安が決まります。

めったに起きないよく起きる影響 大
保険¥

リスク移転(共有・転嫁ともいう)

損は他者に肩代わり

例:保険に入る・外部に委託する

リスク回避

危ないことはやめる

例:危険な新サービスの開始をやめる

影響 小

リスク受容(保有ともいう)

小さいので受け入れる

例:軽い表示崩れは様子を見る

リスク低減(軽減ともいう)

備えて小さくする

例:バックアップ・ウイルス対策

これはどの対応?

  • 火災に備えて保険に入る

  • データ消失に備え毎日バックアップ

  • 危険すぎる計画そのものをやめる

  • ごく軽微なので対策せず受け入れる

試験のポイント

ITパスポート試験での問われ方

リスク対応の種類や、確率×影響度の考え方が問われる

間違えやすいポイント

  • 起きた障害だけをリスクと呼ぶ
  • リスクはすべてゼロにできると思う

関連用語

リスク、リスク対応、BCP、内部統制

図解の内容を文章で読む

リスク管理をイメージでつかむ

リスクは、まだ起きていないけれど起きる可能性があり、計画に影響する出来事です。リスク管理では、リスクを洗い出し、発生確率と影響度を見て、回避・軽減・移転・受容などの対応を考えます。

たとえると:遠足前に雨の可能性を見て、傘を持つ、予定を変える、屋内案にする、などを決めるイメージです。

リスクとは、まだ起きていないが起きるかもしれず、起きたら計画に影響する出来事です。すでに起きてしまった障害はリスクではなく「問題」として扱います。リスク管理は、①リスクを洗い出す、②発生確率と影響度のかけ算で大きさを見積もる、③大きいものから優先的に対応を決める、という流れで行います。対応は4分類です。原因となる活動自体をやめる「回避」、対策して確率や影響を下げる「低減(軽減)」、保険や外部委託で負担を他者に移す「移転」、小さいリスクは対策せず受け入れる「受容」。すべてのリスクをゼロにはできないので、限られた費用をどこに使うか優先順位を付けるのが本質です。試験では、事例がどの対応にあたるか(特に移転=保険)の判別と、確率×影響度の考え方が問われます。

押さえどころ

  • リスク = 未来の不確実な問題
  • 確率と影響で優先度を決める
  • 事前に対応を考える

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