プロジェクトの要員・役割管理とRACIとは?わかりやすく解説

マネジメント系 ・ プロジェクトマネジメント ・ 読む目安8分 ・ 頻出

必要なスキルを持つ要員を計画し、RACIで役割と責任を明確にする方法を学びます。

解説

「誰がやるの?」「誰が決めるの?」があいまいだと、プロジェクトは止まります。RACIは、作業ごとに4つの役割を割り当てる表です。

1RACI表 ― 作業ごとに4つの役割を割り当てる

R
実行する人Responsible
実際に作業する。複数いてもよい
A
最終責任を持つ人Accountable
完成を承認し、結果に責任を負う。1作業に1人
C
相談される人Consulted
決める前に意見を聞かれる(双方向)
I
報告を受ける人Informed
決まった後に知らされる(一方向)

例:社内の勤怠管理システムを導入するプロジェクト

縦に作業、横に人。どの行にも A はちょうど1つです(右端の ✓)。

作業 \ 人PMSE業務 部門セキュ リティ部長A
要件定義書ARCCI✓
画面デザインARC―I✓
テスト計画ARIC―✓
本番リリースの判断RCCCA✓

1行目の読み方:要件定義書はSEが作り(R)、PMが承認して責任を持ち(A)、業務部門とセキュリティ担当に相談し(C)、部長に報告する(I)。 同じ部長でも、リリース判断では A(最終決定)になります。

2よくない表を見分ける

4人で「テスト計画書」を作るときの割り当て例です。

✕ A が2人ARAI

意見が割れたとき、どちらが最終判断するか決まらない

✕ A がいないRRCI

作る人はいるが、完成を承認して責任を負う人がいない

○ R が2人、A は1人ARRI

作業を分担するのは問題なし。最終責任者は1人に決まっている

3要員計画 ― 人数だけでは足りない

「5人必要」だけでは計画になりません。どのスキルの人を、いつ、何人入れるかを積み上げます。

2人
4月
3人
5月
5人
6月
5人
7月
5人
8月
2人
9月
設計プログラミングテスト
計画に入れるもの:必要な人数 + スキル + 配置する時期 + 役割と責任(RACI)

4試験ではここを見分ける

  • R=実際に作業する人、A=完成・承認の最終説明責任者(1人)
  • C=決める前に相談される(双方向)、I=決めた後に報告を受ける(一方向)
  • 要員計画=人数だけでなくスキル・配置時期・役割と責任をそろえる
よくある取り違え

誤り:Responsible と Accountable は同じ

正しくは:R=手を動かす人、A=最終的に責任を負い承認する人

誤り:全員を A にすれば責任がはっきりする

正しくは:A が何人もいると最終判断者があいまいになる。A は1人

試験のポイント

ITパスポート試験での問われ方

一つの成果物でAccountableを明確にし、Responsibleなど他の役割と区別する

間違えやすいポイント

  • ResponsibleとAccountableを同じ役割だと思う
  • 全員をAccountableにすれば責任が明確になると思う

関連用語

要員計画、スキル管理、役割分担、RACI、Responsible、Accountable

図解の内容を文章で読む

プロジェクトの要員・役割管理とRACIをイメージでつかむ

要員計画では、作業に必要な人数だけでなく、必要なスキル、配置する時期、役割と責任を決めます。RACIでは、実行担当のResponsible、最終説明責任を負うAccountable、相談されるConsulted、報告を受けるInformedを成果物や作業ごとに整理します。

たとえると:文化祭の看板なら、実際に描く人がR、完成を承認する実行委員長がA、デザインを相談される美術担当がC、完成報告を受ける先生がIです。

プロジェクトの要員管理では、『5人必要』のような人数だけでなく、設計・テスト・利用部門調整などの作業にどのスキルが必要か、いつ何人を配置するか、誰がどの責任を持つかを計画します。役割の曖昧さを減らす道具がRACI表です。Responsible(R)は作業を実行して成果物を作る担当、Accountable(A)は成果物の完成や承認について最終的に説明責任を負う人です。Consulted(C)は決定前に意見を求められる専門家などで、双方向に相談します。Informed(I)は決定や進捗を共有される人で、基本は報告を受けます。一つの成果物にRが複数いることはありますが、Aが何人もいると最終判断者が曖昧になるため、通常は一人を明確にします。

押さえどころ

  • 要員計画は人数・スキル・配置時期・役割と責任をそろえて考える
  • R = 実行担当、A = 最終説明責任者
  • C = 事前に相談、I = 決定や結果の報告を受ける

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「プロジェクトの要員・役割管理とRACI」の過去問(2問)

IPAが公開しているITパスポート試験の公開問題から、このテーマの問題を集めました。

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