ファイアウォール・VPN・ゼロトラストとは?わかりやすく解説

テクノロジ系 ・ 技術要素(セキュリティ) ・ 読む目安8分 ・ 頻出

通信の出入口を守る、外から安全につなぐ、最初から信じない考え方を学びます。

最初に考えてみよう

会社のシステムを誰でも自由に使えるようにすると危険ですが、すべてのアクセスを止めると仕事になりません。どうすれば、必要な人だけが安全に接続できるようにできるのでしょうか?

解説

守り方の整理:ファイアウォール=通信の門番(許可だけ通す)、WAF=Webアプリの門番(中身を検査)、VPN=安全な通り道(暗号トンネル)、ゼロトラスト=何も最初から信じない(毎回確認)。

1ファイアウォール(通信の門番)

社内ネットと外部の境界(出入口)に立ち、ルールで許可された通信だけ通し、それ以外を遮断する門番です。 その奥、アプリの直前には WAF がいます。3種類の通信を流して、どこで止まるか見てみよう。

正常通信・STEP 1 / 4

インターネットから届く

利用者から。ポート443・中身「GET /items」

⟲ ドラッグで回転
  • 正常通信未確認
  • 不正ポート未確認
  • SQLインジェクション未確認

2ファイアウォール と WAF のちがい

名前が似ていて混同しがち。WAF=Web Application Firewall=Webアプリ専用の門番です。守る“層”がちがいます。

ファイアウォール=建物の入口の警備員(どこから来た通信かで通す/止める)
WAF=Web受付の持ち物検査(リクエストの中身があやしくないかを見る)
ファイアウォールWAF
守る対象ネットワーク全体の出入口Webアプリ(HTTP/HTTPSの中身)
見るところ送信元・宛先・ポート番号リクエストの中身(何をしようとするか)
防ぐ攻撃の例不正な接続・不要ポートSQLインジェクション・XSS

どっちが止める?

  • 使っていないポートへの接続を止める
  • 入力フォームに不正なSQL文を仕込む攻撃を防ぐ
  • 許可していないIPアドレスからのアクセスを遮断
  • Web入力欄の不正なスクリプト(XSS)を防ぐ

役割が違うので両方つかうのがふつう。FWを通った正規の通信(ポート443など)に紛れた攻撃を、WAFが中身で止めます。

3VPN(安全な通り道=暗号トンネル)

VPNは、みんなが使う公衆回線(インターネット)の上に、暗号化された専用トンネルを作る仕組み。 外出先から会社へ安全につなげます。あり/なしで比べてみよう。

VPNなし。送ると公衆回線をそのまま通る

VPN なし
⟲ ドラッグで回転

4ゼロトラスト(何も信じず、毎回確認)

昔は「社外は危険・社内は安全」と考えました(境界防御)。でもクラウドやリモートワークで「社内=安全」が崩れたため、新しい考え方が広まりました。

壁の内側なら信用。侵入者は通れ、社員Bは止まる

⟲ ドラッグで回転
従来(境界防御)

「外は危険/中(社内)は安全」とみなす。一度入れば信用される。 → 中に侵入されると一気に弱い。

ゼロトラスト

だれも・何も最初から信じない。社内・社外を問わず、アクセスのたびに 本人確認(認証)と権限確認(認可)を行う。

※ ゼロトラストは特定の製品名ではなく「考え方(方針)」。多要素認証やアクセス制御などを組み合わせて実現します。

試験のポイント

ITパスポート試験での問われ方

対策の目的と考え方の違いが問われる

間違えやすいポイント

  • VPNならすべて安全と思う
  • ゼロトラストを製品名だけで覚える

関連用語

ファイアウォール、VPN、ゼロトラスト、アクセス制御

図解の内容を文章で読む

ファイアウォール・VPN・ゼロトラストをイメージでつかむ

ファイアウォールは不要な通信を止める門番です。VPNは外出先から会社などへ安全な通り道を作る仕組みです。ゼロトラストは社内外を問わず最初から信じず、毎回確認する考え方です。

たとえると:門番、専用トンネル、毎回の身分証チェックを組み合わせるイメージです。

ファイアウォールは、ネットワークの出入口に立つ門番です。あらかじめ決めたルールに従い、許可した通信だけを通して不要な通信を遮断します。VPNは、インターネットのような公共の道の上に暗号化された専用トンネルを作る技術で、外出先から社内ネットワークへ安全につなぐときに使います。ただし「VPNならすべて安全」ではなく、守られるのは通信の経路だけです。ゼロトラストは特定の製品ではなく、「社内からのアクセスでも自動的には信用せず、アクセスのたびに本人と端末を確認する」という考え方です。在宅勤務やクラウド利用が増え、「社内=安全・社外=危険」という境界型の前提が崩れたことから広まりました。試験では3つの目的と考え方の違いが問われます。

押さえどころ

  • ファイアウォール = 通信の門番
  • VPN = 安全な通り道
  • ゼロトラスト = 何も自動では信じない

確認問題(4問)

確認問題を読み込んでいます...

確認問題は本サービスのオリジナル問題です。ログインなしで解けます(結果は保存されません)。

「ファイアウォール・VPN・ゼロトラスト」の過去問(5問)

IPAが公開しているITパスポート試験の公開問題から、このテーマの問題を集めました。

あわせて覚える英略語

つながるテーマ

この解説をXでシェア

学習を記録して、合格まで続ける

教材と確認問題はこのページで全部無料で使えます。登録すると「ファイアウォール・VPN・ゼロトラスト」の結果や習熟度が記録され、苦手分野の復習提案、試験日までの学習計画、合格準備度の見える化が使えます。最初の7日間は学習記録も無料です。