クラウド・SaaS・PaaS・IaaSとは?わかりやすく解説

テクノロジ系 ・ 技術要素(クラウド) ・ 読む目安8分 ・ 頻出

インターネット経由でIT資源を使う考え方と、サービス範囲の違いを学びます。

最初に考えてみよう

メール、会計、ファイル保存などをすべて自社のサーバで用意すると、準備や管理が大きな負担になります。どうすれば、必要なIT機能を外部のサービスとして使えるのでしょうか?

解説

クラウドは「機械を持たず借りて使う」考え方。借りる範囲が広い順に SaaS(完成アプリ)→ PaaS(開発土台)→ IaaS(サーバ資源)。 料理でいうと 完成弁当 → キッチン → 食材・設備 のイメージです。

1そもそもクラウドとは

クラウドは、自分で機械を買わずにインターネット経由でIT資源を借りて使う考え方です。

オンプレミス

機械を自分で買って社内に置く。自由だが手間とお金がかかる。

クラウド

必要な分だけ借りて使う。すぐ始められ、使った分だけ払う(従量課金)。

借りる範囲の広さで IaaS → PaaS → SaaS と呼び名が変わります。次で見てみよう。

2事業者が用意する範囲

モデルを切り替えると、自分で管理する範囲と事業者に任せる範囲の境界線が動きます。

あなた
アプリ
メール・会計ソフトなど完成した機能
あなた
データ
アプリで扱う内容・設定
あなた
開発・実行環境
ミドルウェア・プログラムを動かす土台
あなた
OS
Windows・Linux など
あなた
サーバ・ネットワーク
機械・回線・置き場所(設備)
あなた
オンプレ:あなたが管理するのは 5層/5層
食材も設備も全部自前で、台所から作る

大事なのはサービス名より「どこまで相手に任せるか」。上に行くほど完成品に近い

3これはどれ?(提供範囲で見分ける)

次の使い方は SaaS・PaaS・IaaS のどれ? ボタンで確かめよう。

  • Gmail や Web会計ソフトを使う

  • アプリを動かす土台だけ借り、自分のプログラムを載せる

  • 仮想サーバを借りてOSから自分で入れる

PaaSとIaaSを逆に覚えがち。Platform=開発の土台、Infrastructure=サーバなどの基盤、と頭文字で覚えよう。

4借りる前に、安全な事業者か確かめる

クラウドに預けたデータは事業者のサーバに置かれます。安全対策を外から確かめる手がかりが第三者の認証です。 名前が似ているので、何を対象に、何を保証するかで見分けます。

制度対象保証すること
ISMS認証組織情報セキュリティを管理する仕組みが整っている
ISMSクラウドセキュリティ認証クラウドサービスISMS認証に加えて、クラウド固有の管理策(ISO/IEC 27017)が実施されている
プライバシーマーク事業者個人情報を適切に保護する体制が整っている

試験のポイント

ITパスポート試験での問われ方

SaaS/PaaS/IaaSの提供範囲の違いが問われる

間違えやすいポイント

  • PaaSとIaaSを逆に覚える
  • クラウドは必ず無料だと思う

関連用語

クラウド、SaaS、PaaS、IaaS、オンプレミス、ISMSクラウドセキュリティ認証

図解の内容を文章で読む

クラウド・SaaS・PaaS・IaaSをイメージでつかむ

クラウドは、自分で機械を持たずにインターネット経由でサーバやアプリを使う仕組みです。SaaSは完成したアプリ、PaaSはアプリを作る土台、IaaSはサーバやネットワークに近い部品を借りる形です。

たとえると:SaaSは完成弁当、PaaSは調理場つきキッチン、IaaSは食材と設備を借りるイメージです。

クラウドサービスは、自前でサーバなどの機械を持たず、インターネット越しに借りて使う形態です。どこまでを事業者が用意してくれるかで3つに分かれます。SaaSは完成したアプリまで提供され、利用者はただ使うだけです(Webメールやオンラインストレージ)。PaaSはアプリを動かす土台(OSや開発環境)までが提供され、利用者は自分の作ったアプリを載せて動かします。IaaSはサーバやネットワークなどの基盤だけを借り、OSから上は利用者が用意します。頭文字(Software/Platform/Infrastructure)を思い出せば、PaaSとIaaSの取り違えを防げます。借りる以上、事業者の安全対策も確かめます。ISMSクラウドセキュリティ認証は、ISMS認証を取得した組織のクラウドサービスについて、クラウド固有の管理策(ISO/IEC 27017)が実施されていることを認証する制度です。個人情報の保護体制を認めるプライバシーマークとは対象が違います。試験では「メールサービスを利用=SaaS」「仮想サーバを借りる=IaaS」のように、事例からモデルを選ばせる問題が定番です。

押さえどころ

  • SaaS = アプリを使う
  • PaaS = 開発土台を使う
  • IaaS = サーバ資源を借りる

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