PPM(プロダクトポートフォリオマネジメント)とは?わかりやすく解説

ストラテジ系 ・ 経営戦略 ・ 読む目安8分 ・ 頻出

複数の事業を「市場成長率」と「市場占有率」の2軸で分類し、投資の優先順位を考えます。

最初に考えてみよう

すべての事業に同じようにお金や人を使うと、伸ばすべき事業と見直すべき事業が分かりにくくなります。どうすれば、市場の成長性と自社の強さを見て事業を整理できるのでしょうか?

解説

PPMは、いくつもの事業を「市場成長率」と「相対的市場占有率」の2軸で4つに分け、どこにお金を使い、どこから手を引くかを考える地図です。

1PPMの地図は「2本の軸」で読む

象限の名前より先に軸を確認します。縦=市場成長率(上ほど伸びている市場)、横=相対的市場占有率(左ほどシェアが高い)。横軸は左が「高」なので注意。

高
市場成長率
低
花形
成長高・シェア高
成長市場で勝っている主力
→ 投資してシェアを守る
問題児
成長高・シェア低
伸びる市場で、まだ負けている
→ 投資して育てるか判断
金のなる木
成長低・シェア高
成熟市場で勝っている=資金源
→ 投資は控えめ、稼ぎを回す
負け犬
成長低・シェア低
伸びない市場で負けている
→ 撤退・縮小を検討
高低
相対的市場占有率(シェア)

2会社のお金をめぐらせよう

あなたは4つの事業を持つ社長。解説1の地図を使って、 まずは投資のお金を生んでくれる事業を探そう。

Q1. どの事業がお金を生む?(タップ)
高
市場成長率
低
高低
相対的市場占有率(シェア)

※ 花形(高シェア・成長中)と金のなる木(高シェア・成長は低い)の取り違えに注意。

3この事業はどのタイプ?

  • 成長が止まった市場だが、自社が高いシェアを持ち、安定して利益を出している事業。
  • 市場はぐんぐん伸びているのに、自社のシェアはまだ低い事業。
  • 成長中の市場で高いシェアを持ち、これからの主力になる事業。

4まとめ

  • ・花形:高成長・高シェア → 投資して伸ばす。
  • ・金のなる木:低成長・高シェア → 安定して稼ぎ、資金源になる。
  • ・問題児:高成長・低シェア → 育てるか撤退かを判断。
  • ・負け犬:低成長・低シェア → 撤退・縮小を検討。

試験のポイント

ITパスポート試験での問われ方

4タイプの名前と、2軸の組み合わせ(とくに金のなる木と問題児)が問われる

間違えやすいポイント

  • 花形と金のなる木を混同する
  • 問題児を「ダメな事業」と決めつける

関連用語

PPM、市場成長率、市場占有率、花形、金のなる木

図解の内容を文章で読む

PPM(プロダクトポートフォリオマネジメント)をイメージでつかむ

PPMは、会社が持ついくつかの事業や製品を、市場成長率(これから伸びるか)と市場占有率(その市場で自社がどれだけ強いか)の2軸で4つに分類する手法です。花形・金のなる木・問題児・負け犬の4タイプに分け、どこに投資し、どこから手を引くかを判断します。

たとえると:おこづかいを、伸びそうな趣味・もう安定している趣味・始めたばかりの趣味・飽きた趣味に分けて、どこにお金を使うか決めるイメージです。

PPMは、複数の事業や製品を抱える会社が「どこにお金を集中させるか」を決めるための整理法です。縦軸に市場成長率(その市場がこれから伸びるか)、横軸に市場占有率(その市場で自社が強いか)を取り、4つに分類します。花形(成長率高×占有率高)は勢いがありますが、競争も激しく投資が必要です。金のなる木(成長率低×占有率高)は追加投資が少なくて済み、安定して資金を稼ぐ源泉です。問題児(成長率高×占有率低)は市場が伸びているので、投資して花形に育てるか、撤退するかを選ぶ対象です。負け犬(成長率低×占有率低)は撤退の検討対象です。定石は「金のなる木で稼いだ資金を問題児に投資する」こと。試験では、特に金のなる木と問題児について、2軸の組合せを入れかえた選択肢が頻出です。

押さえどころ

  • 市場成長率 × 市場占有率の2軸で分類
  • 花形=高成長・高シェア / 金のなる木=低成長・高シェア
  • 問題児=高成長・低シェア / 負け犬=低成長・低シェア

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