ネットビジネスの戦略(ロングテール・O2O・オムニチャネル)とは?わかりやすく解説

ストラテジ系 ・ ビジネスインダストリ ・ 読む目安8分

ネットならではの売り方(ロングテール)と、ネットと店舗をつなぐ戦略、ネットで集客するしくみを学びます。

最初に考えてみよう

町の本屋は売れ筋の本しか棚に置けませんが、ネット書店は年に数冊しか売れない本まで何十万点も並べています。それで本当に儲かるのでしょうか? また、ネットとお店はどうやって客を呼び合っているのでしょうか?

解説

ネットでは棚の広さに縛られないので、実店舗とは違う売り方ができます。さらに、ネットと店舗をつなぐ戦略と、ネットで客を集めるしくみを見ていきます。

1ロングテール ― 長いしっぽの合計

本80点を、よく売れる順に左から並べた1か月の販売数です。実店舗とネット書店を切り替えてみよう。

販売数ここから先は棚に置けない売れ筋1点ずつは売れにくい本(ロングテール)→← よく売れる
売れ筋10点の合計
450冊
残り70点の合計
0冊(置けない)

実店舗は棚に置ける数に限りがあるので、売れ筋中心になります。

2ネットと店舗をつなぐ

名前が似ている2つを、矢印の向きで見分けます。

オンライン(ネット)
アプリのクーポン
オフライン(実店舗)
お店で使う

O2O(Online to Offline)は、ネットの情報やクーポンで実店舗へ客を呼び込む施策。矢印はネット→店舗の一方向です。

3ネットで客を集める4つのしくみ

ふだん見ている画面の中に、4つとも入っています。

ITパスポート 参考書
広告
合格の参考書|A出版リスティング広告
検索した言葉に連動して表示。クリックされると広告費
参考書の選び方まとめ|B書店SEO
広告費ではなく、サイトの内容・構成を工夫して上位に表示
個人のブログ
「この参考書で合格しました!」
この本を買う →アフィリエイト
このリンク経由で売れたら、ブログの運営者に報酬(成果報酬型)
ECサイトの商品ページ
この商品を見た人は、こちらも見ていますレコメンデーション
過去問題集
単語帳
模擬試験
購買履歴・閲覧履歴から、好みに合いそうな商品を薦める

4試験ではここを見分ける

  • ロングテール=売れにくい商品も数多くそろえると、合計の売上が大きくなる(陳列の制約が小さいネット向き)
  • O2O=ネットから実店舗へ客を呼ぶ/オムニチャネル=店舗・EC・アプリを統合してどこでも同じように買える
  • SEO=検索結果の上位に出るサイトの工夫/リスティング広告=検索語に連動する広告
  • アフィリエイト=成果報酬型の広告/レコメンデーション=履歴から好みの商品を薦める
よくある取り違え

誤り:ロングテール=売れ筋に絞って売る戦略

正しくは:売れ筋(ヘッド)ではなく、売れにくい多数の商品(テール)の合計で稼ぐ

誤り:O2Oとオムニチャネルは同じ

正しくは:O2Oはネット→店舗への送客。オムニチャネルは全経路の在庫・会員情報の統合

誤り:SEOはお金を払って検索結果に出す広告

正しくは:お金を払って出すのはリスティング広告。SEOはサイトそのものの改善

試験のポイント

ITパスポート試験での問われ方

ロングテールの考え方、O2Oとオムニチャネルの違い、SEO・リスティング広告・アフィリエイト・レコメンデーションを事例から見分ける

間違えやすいポイント

  • ロングテールを、売れ筋商品に絞って売る戦略だと思う
  • O2Oとオムニチャネルを同じものだと思う
  • SEOを、お金を払って検索結果に出す広告だと思う

関連用語

ロングテール、O2O、オムニチャネル、SEO、リスティング広告、アフィリエイト、レコメンデーション

図解の内容を文章で読む

ネットビジネスの戦略(ロングテール・O2O・オムニチャネル)をイメージでつかむ

ロングテールは、ネット販売では1つずつはあまり売れない商品も大量にそろえられるため、その売上の合計が売れ筋商品に匹敵する大きさになるという考え方です。O2Oはネット(オンライン)から実店舗(オフライン)へ客を呼び込む施策、オムニチャネルは店舗・ECサイト・アプリなどの販売経路を統合して、どこでも同じように買えるようにする戦略です。集客ではSEO、リスティング広告、アフィリエイト、レコメンデーションが使われます。

たとえると:町の本屋は棚に置ける本の数に限りがあるので売れ筋中心になりますが、ネット書店は倉庫にさえあれば、年に数冊しか売れない専門書まで何十万点も並べられます。

実店舗では棚の広さに限りがあるため、よく売れる一部の商品(ヘッド)を中心に並べます。ネット販売では陳列の制約が小さく在庫も集中して管理できるため、1つずつは少ししか売れない商品(テール)を大量にそろえられます。商品を売れる順に並べたグラフで、右側に長く伸びる尾の部分の売上を合計すると、売れ筋商品の売上に匹敵するほど大きくなるという考え方がロングテールです。ネットと実店舗をつなぐ戦略では、O2O(Online to Offline)がネットのクーポンや情報で実店舗への来店を促す施策、オムニチャネルが実店舗・ECサイト・スマホアプリなどの在庫や会員情報、ポイントを統合して、顧客がどの経路でも同じように買えるようにする戦略です。O2Oはネットから店舗への一方向の送客、オムニチャネルはすべての経路の統合、と区別します。ネットで集客するしくみには、検索エンジンの検索結果で自社サイトが上位に表示されるようにサイトを工夫するSEO(検索エンジン最適化)、検索したキーワードに連動して検索結果に表示されるリスティング広告(検索連動型広告)、ブログなどに載せた広告から商品が購入されると掲載者に報酬が支払われるアフィリエイト(成果報酬型広告)、購買履歴や閲覧履歴から利用者の好みに合いそうな商品を薦めるレコメンデーションがあります。

押さえどころ

  • ロングテール=売れにくい商品の売上を合計すると大きくなる(ネットは陳列の制約が小さい)
  • O2O=ネットから実店舗へ送客、オムニチャネル=店舗・EC・アプリの在庫や会員情報を統合
  • SEO=検索結果の上位に表示されるよう工夫、リスティング広告=検索語に連動して出す広告
  • アフィリエイト=成果報酬型の広告、レコメンデーション=履歴から好みの商品を薦める

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「ネットビジネスの戦略(ロングテール・O2O・オムニチャネル)」の過去問(1問)

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