e-ビジネス(EC・EDI・フィンテック)とは?わかりやすく解説
インターネットを使った取引やお金のしくみの代表用語を区別します。
最初に考えてみよう
店舗や紙の手続きだけに頼ると、時間や場所の制約が大きくなります。どうすれば、インターネットを使って販売や取引の形を広げられるのでしょうか?
解説
1取引マップ(誰と誰の間の取引?)
ネットの取引は相手が誰か+何が流れるかで呼び名が決まります。 用語をタップすると、モノ・お金・情報が①②③の順に流れます。
用語を選ぶと、モノ・お金・情報が動き出す
2これはどれ?
- メーカーと卸売業者が、発注・納品・請求のデータを決まった形式で自動的にやり取りしている。
- スマホアプリで通販サイトにアクセスし、消費者が直接商品を購入した。
- 銀行に行かず、スマホのアプリで送金や残高管理ができるサービスを使った。
- 使っていない自家用車を、アプリを通じて他の個人に貸し出した。
3お金の集め方と安全な払い方
クラウドファンディングは、ネットを通じて多くの人から資金を集めるしくみ。資金提供者が何を受け取るかで4つに分かれます。
| 種類 | 受け取るもの | 例 |
|---|---|---|
| 寄付型 | 見返りなし | 災害で壊れた商店街の修繕に寄付する |
| 購入型 | 商品・サービス | 新しい保温ボトルの開発を応援し、完成品を受け取る |
| 貸付型 | 元本+利息 | お金を貸し、期日に利息を付けて返してもらう |
| 投資型 | 配当・株式 | 匿名組合契約や株式で出資し、利益の一部を配当で受け取る |
エスクローサービス
ネットの売買で、仲介者が代金をいったん預かり、買い手に商品が届いたことを確かめてから売り手に支払うしくみ。
減らせるのは「代金を払ったのに商品が届かない」リスク。入力ミスの取消し、パスワード漏えい、自己都合の解約には効きません。
4料金のしくみとネット広告
フリーミアム
基本は無料、追加の機能やサービスを有料にして利益を上げる
例:写真の保存は5GBまで無料、容量を増やすと有料
サブスクリプション
定額の料金で一定の期間利用できる
例:月額料金で音楽が聴き放題
広告収入で無料にしている情報誌は、有料の追加機能がないのでフリーミアムではありません。定額パスで期限内は何杯でも、はサブスクリプションです。
紛らわしい「フリー○○」
- フリーウェア
- 無料で使えるソフトウェア(改変は許されないこともある)
- フリーライド
- 費用を負担せずに利益だけ得る、ただ乗り
- フリーランス
- 組織に属さず、仕事ごとに契約して働く人
ネット広告は「何に連動して出すか」
- リスティング広告
- 検索ボックスに入力したキーワードに連動して、検索結果に表示する
- 行動ターゲティング広告
- 閲覧履歴や購買履歴などの行動履歴を基に表示する
- オプトインメール広告
- 事前に受信を許諾した人にだけ広告メールを送る
5金融×ITのしくみ
フィンテック(FinTech)
堅ろうだが柔軟性に欠けた従来の金融システムに、インターネット関連技術を取り込み、ベンチャー企業と組むなどして、革新的な金融サービスを提供する潮流。
オープンAPI
銀行などがシステムの接続仕様(API)を外部に公開し、契約を結んだ外部事業者のアクセスを認める取組。
例:家計簿アプリが、銀行の口座の入出金を自動で取り込む
ブロックチェーン
取引の記録をまとめたブロックを鎖のようにつなぎ、参加者全員で同じ台帳を共有する。 1か所を書き換えると後ろとつながらなくなるので、改ざんや不整合を防げる。
例:暗号資産、電子的な社債や証明書の記録。応答を速くする・大量のデータを保存して検索する、はブロックチェーンの目的ではありません。
選択肢に並ぶ別物:BPO=業務の外部委託、RPA=ソフトウェアのロボットで定型作業を自動化、オムニチャネル=店舗やネットなど全ての販売経路を統合。
6どれ?
- 新しい自転車の開発資金を募り、支援してくれた人に完成品を1台ずつ送る。
- フリマアプリの運営会社が代金を預かり、買い手の受取り評価の後で出品者に支払う。
- 料理レシピアプリ。閲覧は無料、献立の自動作成は月額の有料会員だけ。
- 「キャンプ用品」と検索した人の検索結果に、アウトドア店の広告が出た。
試験のポイント
ITパスポート試験での問われ方
EC・EDI・フィンテック・シェアリングエコノミーの意味と、企業間か消費者向けかが問われる
間違えやすいポイント
- ECとEDIを混同する
- フィンテックを暗号資産だけだと思う
関連用語
EC、EDI、フィンテック、シェアリングエコノミー、電子商取引
図解の内容を文章で読む
e-ビジネス(EC・EDI・フィンテック)をイメージでつかむ
e-ビジネスはネットを活用した商取引です。EC(電子商取引)はネット通販など消費者向けの取引、EDIは企業どうしが注文や請求のデータをやり取りするしくみ。フィンテックは金融とITを組み合わせたサービス(スマホ決済など)、シェアリングエコノミーはモノやサービスを個人どうしで貸し借りするしくみです。
たとえると:ECはネットショップでの買い物、EDIは会社どうしの自動発注メモ、フィンテックはスマホでの支払い、シェアリングは使わない部屋を貸す、というイメージです。
e-ビジネスの用語は「誰と誰の取引か」で整理すると混同しません。EC(電子商取引)はネット上の商取引全般で、ネット通販のような企業対消費者(BtoC)が代表例です。フリマアプリのような個人どうし(CtoC)の取引もECに含まれます。EDIは、企業と企業(BtoB)が注文書や請求書などの取引データを、決まった形式で電子的にやり取りするしくみで、消費者は登場しません(ここがECとの区別ポイントです)。フィンテックは金融(Finance)とITを組み合わせたサービスの総称で、スマホ決済やネット融資などを指し、暗号資産だけの話ではありません。シェアリングエコノミーは、個人の持つモノ・場所・スキルを貸し借りするしくみです。試験では、各用語の意味と「企業間か消費者向けか」の判別が問われます。
押さえどころ
- EC=ネット通販など消費者向けの電子商取引
- EDI=企業間で取引データを電子的にやり取り
- フィンテック=金融×IT(スマホ決済など)
確認問題(4問)
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「e-ビジネス(EC・EDI・フィンテック)」の過去問(9問)
IPAが公開しているITパスポート試験の公開問題から、このテーマの問題を集めました。
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