システム設計(外部設計・内部設計)とは?わかりやすく解説

マネジメント系 ・ 開発プロセス ・ 読む目安8分 ・ 頻出

要件を、利用者から見える仕様と、開発者が作れる内部の仕組みに分けて設計する流れを学びます。

解説

設計は2段階。まず利用者から見える部分を決め(外部設計)、次にそれを中でどう動かすかを決めます(内部設計)。

1外部設計・内部設計は、開発全体のどこ?

V字モデルは、左で設計したことを、右の同じ高さのテストで確かめる、という対応を表します。 今回学ぶのは青い2つです。

設計して作る ↓テストで確かめる ↑要件定義受入テスト(運用テスト)外部設計(基本設計)システムテスト内部設計(詳細設計)結合テストプログラミング(実装)単体テスト
外部設計
要件定義の次。決めた内容はシステムテストで確かめる
内部設計
外部設計の次・プログラミングの前。決めた内容は結合テストで確かめる

外部設計は「基本設計」、内部設計は「詳細設計」と呼ばれることもあります。

2外部設計と内部設計のちがい

外部設計

ユーザーから見える部分を決める

利用者と相談しながら決める

  • 画面
    項目・ボタン・操作の流れ
  • 帳票
    納品書・請求書などの印刷物
  • 他システムとのインタフェース・入出力データ

内部設計

システム内部の作り方を決める

開発者(作る側)が決める

  • モジュール分割
    処理をどの部品に分けるか
  • モジュール間のデータの受け渡し・処理手順

迷ったら「利用者が目にする?」。目にするなら外部設計、利用者には見えない中身なら内部設計です。

3決めることを仕分ける

家づくりにたとえると、左は住む人と決める「間取り・窓」、右は工事のための「柱・配線」です。

外部設計
間取り・窓の位置
内部設計
柱の組み方・配線
画面の項目・操作
モジュールの分け方
帳票(印刷物)のレイアウト
モジュール間のデータの受け渡し
他システムとのインタフェース
内部の処理手順
入力・出力するデータ
(プログラムは次の実装で書く)

4試験ではここを見分ける

  • 外部設計=利用者から見える画面・帳票・他システムとのインタフェース・入出力データ
  • 内部設計=外部設計を実現するモジュール分割・モジュール間のデータの受け渡し・処理手順
  • 順番は 要件定義 → 外部設計 → 内部設計 → 実装
よくある取り違え

誤り:外部設計=社外向けシステムの設計

正しくは:「外部」は利用者から見える部分のこと。社内システムにも外部設計はある

誤り:内部設計は実装(プログラミング)の後にする

正しくは:内部設計を決めてから実装する

試験のポイント

ITパスポート試験での問われ方

利用者と画面仕様を決めるのは外部設計、モジュール構成を決めるのは内部設計と判別する

間違えやすいポイント

  • 外部設計を社外向けシステムだけの設計だと思う
  • 内部設計を実装後に行う作業だと思う

関連用語

外部設計、内部設計、画面設計、帳票設計、インタフェース設計、モジュール設計

図解の内容を文章で読む

システム設計(外部設計・内部設計)をイメージでつかむ

システム設計では、まず外部設計で画面・帳票・ほかのシステムとのインタフェース・扱うデータなど、利用者から見える仕様を決めます。次に内部設計で、処理をどのモジュールに分け、内部でデータをどう受け渡すかを具体化します。

たとえると:家づくりなら、間取りや窓の位置を住む人と決めるのが外部設計、柱の組み方や配線を工事できる形に落とすのが内部設計です。

要件定義で決めた『何が必要か』を、実装できる仕様へ段階的に落とすのがシステム設計です。外部設計は利用者や接続先から見える部分を扱い、画面の項目や操作、印刷する帳票、システム間インタフェース、入力・出力するデータなどを決めます。内部設計はその外部仕様を実現するため、処理をどのモジュールに分けるか、モジュール間でデータをどう渡すか、内部の処理手順をどうするかを決めます。したがって『利用者と注文画面の項目を合意する』なら外部設計、『注文処理を在庫確認モジュールと決済モジュールに分ける』なら内部設計です。流れは、要件→外部設計→内部設計→実装と、後ろほど作る側に近い詳細になります。

押さえどころ

  • 外部設計 = 利用者から見える画面・帳票・インタフェース・データを決める
  • 内部設計 = 処理やデータの流れをモジュール単位に具体化する
  • 要件→外部設計→内部設計→実装の順に詳細化する

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