マルチコアと並列処理とは?わかりやすく解説

テクノロジ系 ・ コンピュータ構成要素 ・ 読む目安7分

一つのCPU内の複数コアと複数CPUの違い、仕事を分けて速められる条件を学びます。

解説

コアは、CPUの中で命令を実行する処理担当。コアが複数あれば、別々の仕事を同じ時間に進められます(並列処理)。

11つのコアで順番に vs 複数のコアで同時に

仕事 A・B・C・D(どれも1時間)を片づけます。コアは、CPUの中で命令を実行する処理担当です。

シングルコア:1人の担当が順番に

CPU(コア1つ)

コア1
ABCD

時間 →

終わるまで 4時間

マルチコア:2人の担当で分けて同時に

CPU(コア2つ)

コア1
AB
コア2
CD

時間 →

終わるまで 2時間(同じ時間に2つずつ進む)

2「コアが複数」と「CPUが複数」は別のもの

マルチコア

1つのCPUの中に、コアが複数

CPU ×1

コアコア

マルチプロセッサ

1つのシステムに、CPUが複数

CPU ①

コア

CPU ②

コア

「クアッドコアCPU」はCPUが1個・コアが4個。コアの数とCPUの数は、同じ数え方ではありません。

3並列処理 と 並行処理

並行処理:1つのコアが切り替えながら進める

短い時間ずつ交代するので、どちらも進んでいるように見える(コア1つでもできる)

CPU(コア1つ)

コア1
ABABAB

時間 →

並列処理:複数のコアで、同じ時間に実際に進める

CPU(コア2つ)

コア1
A
コア2
B

時間 →

4分けられない仕事は、コアを増やしても速くならない

分けられる:4店舗の売上を店ごとに集計

店どうしは関係ないので、同時に計算してよい

CPU(コア2つ)

コア1
店1店2
コア2
店3店4

時間 →

2時間で終わる

分けられない:前の月の残高を使って次の月を計算

2月は1月の結果を待たないと始められない → コア2は空いたまま

CPU(コア2つ)

コア1
1月2月3月4月
コア2
待つだけ

時間 →

コアが2つでも 4時間

5試験ではここを見分ける

  • マルチコア=1つのCPUの中に複数のコア、マルチプロセッサ=複数のCPU
  • 並列処理=同じ時間に実際に進む、並行処理=切り替えながら進める(1コアでも可)
  • 速くなるのは独立した部分に分けられる仕事だけ
よくある取り違え

誤り:コアの数=CPUの数

正しくは:クアッドコアCPUは CPU1個・コア4個

誤り:コアを2倍にすれば、どんな処理も2倍速くなる

正しくは:前の結果を待つ処理は分けられず、速くならない部分が残る

試験のポイント

ITパスポート試験での問われ方

並列処理と並行処理、マルチコアとマルチプロセッサを場面から区別する

間違えやすいポイント

  • コアとCPUを常に同じ数え方にする
  • どんな処理もコア数に比例して速くなると思う

関連用語

マルチコア、マルチプロセッサ、並列処理、並行処理、コア

図解の内容を文章で読む

マルチコアと並列処理をイメージでつかむ

マルチコアは一つのCPUの中に複数の処理コアを持ち、マルチプロセッサは一つのシステムに複数のCPUを持ちます。独立した仕事に分けられるほど並列処理の効果が出ます。

たとえると:一人が両手で分担するのがマルチコア、複数人で分担するのがマルチプロセッサです。順番が決まった作業は人数を増やしても全部は同時にできません。

一つのCPUパッケージ内に複数の演算担当(コア)を置くのがマルチコア、一つのシステムに複数のCPUを搭載するのがマルチプロセッサです。並列処理は複数の処理を同じ時間帯に実際に進めます。並行処理は複数の仕事を切り替えながら進める考え方で、一つのコアでも実現できます。複数の独立した画像の変換など、仕事を分けられる部分はコアへ割り当てて速めやすい一方、前の結果を待つ連続計算などは分割しにくいため、コア数を増やしても全体が同じ比率では速くなりません。

押さえどころ

  • マルチコアは一つのCPU内
  • マルチプロセッサは複数CPU
  • 分割できる部分だけ並列化できる

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「マルチコアと並列処理」の過去問(1問)

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