ファイルシステムとアクセス権とは?わかりやすく解説

テクノロジ系 ・ ソフトウェア ・ 読む目安8分

ディレクトリの木の形、絶対パスと相対パス、拡張子の意味、最小権限のアクセス権を学びます。

解説

パソコンやサーバの中のデータは、ディレクトリ(フォルダ)の入れ子で整理されています。試験で問われるのは木の形・場所の書き方(パス)・拡張子・アクセス権の4つです。

1ファイルとディレクトリは「木」の形

いちばん上がルート。そこからディレクトリが枝分かれし、ファイルはその中に入ります。途中の分かれ目を節、行き止まりを葉と呼びます。

  • /(ルート)根
  • home節
  • sato節
  • memo.txt葉
  • photos葉(空のディレクトリ)
  • suzuki節
  • plan.xlsx葉
  • share節
  • price.csv葉
ファイル

中に何も入れられないので、必ず葉。

ディレクトリ

中身があれば節、空なら葉。

2パス ― 場所の書き方は2通り

いま開いているディレクトリが現在地(カレントディレクトリ)。現在地を変えて、2つの書き方を比べます。行き先のファイルは木の中で選べます。

現在地
  • /(ルート)
  • home「..」で上がる
  • sato現在地
  • photos
  • suzuki
  • share
絶対パス ― ルートから全部(現在地に関係なく同じ)

/home/suzuki/plan.xlsx

相対パス ― 現在地から

../suzuki/plan.xlsx

「..」=1つ上へを1回、そこから下へたどる

区切りは「/」のほか、問題によっては「\」で書かれます。意味は同じです。

3拡張子は「名前の末尾の目印」

photo.jpg の「.jpg」が拡張子。OSはこれを見て、どのアプリで開くかを決めます(関連付け)。

photo.jpg
中身
JPEG画像のまま
開くアプリ
写真ビューア
写真が見える
名前を変えてもデータは変換されない。変わるのは「どのアプリで開くか」だけ。
拡張子を隠すと、偽装に気付けない
請求書.pdf.exe本当はプログラム

本当の拡張子は最後の「.exe」。開くとプログラムが動いてしまう。名前だけで安全とは判断しない。

4アクセス権 ― 誰に、何をさせるか

共有サーバの「見積書」ディレクトリ。権限は1人ずつではなくグループ(部署)ごとに付けると、異動してもグループを移すだけで済みます。

読取り開いて見る書込み変更・保存・削除実行プログラムを動かす

行をタップすると、その人ができることが分かります。

経理部の田中さん(仕事:見積額を確認するだけ)

開いて見られるが、書き換え・削除はできない。確認するだけなら読取りで十分。

仕事に必要な分だけ許すのが最小権限の原則。誤って消す・書き換える、情報が漏れる、といった被害の範囲を小さくできる。見積書は資料なので、実行はどのグループにも要らない。

5試験ではここを見分ける

  • ファイルは必ず葉。ディレクトリは節にも葉にもなる(空のディレクトリは葉)
  • 絶対パス=ルートから全部書く(現在地に関係なく同じ)。相対パス=現在地から書く。「..」は1つ上
  • 拡張子は形式の目印。名前を変えても中身は変わらない
  • アクセス権は読取り・書込み・実行。仕事に必要な分だけ与える(最小権限)
よくある取り違え

誤り:ディレクトリは必ず節になる

正しくは:中身が空のディレクトリは子を持たないので葉になる

誤り:同じファイルなら、相対パスはどこから見ても同じ書き方

正しくは:現在地が変わると相対パスの書き方が変わる。変わらないのは絶対パス

誤り:拡張子を .txt に変えると文字のデータに変換される

正しくは:中身は元の形式のまま。開くアプリが変わるだけ

誤り:共有フォルダは全員に書込みを許すと便利

正しくは:見るだけの人には読取りだけ。誤って消す・書き換える危険を減らす

試験のポイント

ITパスポート試験での問われ方

ディレクトリ木から節と葉・パスを読み取り、利用者に必要な権限だけを判断する

間違えやすいポイント

  • 空のディレクトリも葉になることを見落とす
  • 相対パスは現在地が変わっても同じだと思う
  • 拡張子を変えればデータ形式も変わると思う
  • 全員に書込み権限を与える

関連用語

ファイル、ディレクトリ、ルートディレクトリ、カレントディレクトリ、絶対パス、相対パス、拡張子、アクセス権、最小権限

図解の内容を文章で読む

ファイルシステムとアクセス権をイメージでつかむ

ファイルはディレクトリの入れ子で整理され、ルートを根とする木の形になります。場所はルートから書く絶対パスか、現在地から書く相対パスで表し、アクセス権で誰が何をできるかを決めます。

たとえると:住所を都道府県から全部書くのが絶対パス、「いまいる家から2軒隣」と言うのが相対パスです。アクセス権は部屋ごとの鍵で、仕事に必要な部屋の鍵だけを渡します。

OSはファイルをディレクトリの階層で整理します。最上位のルートディレクトリを根とする木構造で、子を持つ途中の分かれ目を節、子を持たない末端を葉と呼びます。ファイルは中に何も入れられないので必ず葉になり、ディレクトリは中身があれば節、空なら葉になります。場所の書き方は2通りあり、ルートから目的の場所までをすべて書くのが絶対パスで、現在地(カレントディレクトリ)に関係なく同じです。相対パスは現在地を起点にし、「..」で1つ上の階層を表すため、現在地が変わると書き方も変わります。拡張子はreport.pdfの.pdfのような名前の末尾の目印で、OSはこれを見て開くアプリを決めます。名前を変えてもデータの形式は変わらず、拡張子を表示しない設定では「請求書.pdf.exe」のような偽装に気付きにくくなります。アクセス権には読取り・書込み・実行などがあり、利用者やグループごとに設定します。情報漏えいや誤更新を減らすため、仕事に必要な操作だけを許す最小権限の原則を使います。

押さえどころ

  • ファイルは必ず葉、ディレクトリは節にも葉にもなる
  • 絶対パスはルートから、相対パスは現在地から。「..」は1つ上
  • 拡張子は形式の目印で、変えても中身は変わらない
  • アクセス権は仕事に必要な分だけ(最小権限)

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「ファイルシステムとアクセス権」の過去問(1問)

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