技術開発戦略とロードマップとは?わかりやすく解説

ストラテジ系 ・ 経営戦略 ・ 読む目安8分

技術の変化を読み、研究から事業化までを時間軸で計画する方法を学びます。

解説

技術開発は「いつ・何を売るか」から逆算して、必要な技術と研究の時期を決めます。その計画図が技術ロードマップです。

1研究 → 開発 → 事業化

工場の機械の「故障予測」を例に、段階ごとに何ができあがるかを見ます。

研究
できあがるもの:新しい原理・知識
例:壊れる前の振動パターンを見つける
開発
できあがるもの:製品に使える技術
例:振動から故障を予測するAIを作る
事業化
できあがるもの:売れる製品・収益
例:故障予測サービスとして販売

※ 研究が製品にならない壁を「魔の川」、開発した製品が事業にならない壁を「死の谷」、事業が市場競争で生き残れない壁を「ダーウィンの海」と呼びます。

2技術ロードマップ ― 3段を同じ時間軸に

技術動向調査(論文・特許・競合製品・市場)で変化をつかんだら、上の段(売りたい製品)から逆算して下の段を埋めていきます。

短期(〜1年)中期(2〜3年)長期(5年〜)
製品・
サービス
必要な
技術
研究
開発

3外の力を使う・発明を守る

ロードマップの穴を、全部自社で埋める必要はありません。

オープンイノベーション

自社だけでなく、大学や他社など外部の技術・知識も取り込んで価値を生み出す考え方。

自社だけで開発
自社
新製品
時間がかかる
外部と組み合わせる
大学
自社
他社
新製品
速く・広く

特許戦略

発明を権利化して模倣を防ぎ、他社へのライセンスにも活用する考え方。

発明
特許権
まねを防ぐ
ライセンスで収入

特許は「守る」だけでなく、他社に使わせて稼ぐ・連携する道具にもなります。

4試験ではここを見分ける

  • 研究=原理を探す → 開発=製品に使える形にする → 事業化=生産・販売して稼ぐ
  • 技術ロードマップ=製品・必要技術・研究開発の時期を同じ時間軸に並べた計画図
  • 外部の技術を取り込む=オープンイノベーション、発明を権利化して守る・貸す=特許戦略
よくある取り違え

誤り:研究と事業化は同じ活動

正しくは:研究は原理を探す段階、事業化は売って収益にする段階

誤り:オープンイノベーション=自社だけの秘密開発

正しくは:大学や他社など外部の技術・知識と組み合わせる

試験のポイント

ITパスポート試験での問われ方

技術ロードマップの役割、オープンイノベーション、特許戦略を事例から判別する

間違えやすいポイント

  • 研究と事業化を同じ活動だと考える
  • オープンイノベーションを自社だけの秘密開発だと考える

関連用語

技術動向調査、技術ロードマップ、研究開発、事業化、オープンイノベーション、特許戦略

図解の内容を文章で読む

技術開発戦略とロードマップをイメージでつかむ

技術開発戦略では、技術動向調査で市場や競合の変化をつかみ、ロードマップに将来の製品・必要技術・時期を並べます。研究で原理を探り、開発で使える形にし、事業化で顧客へ届けます。外部の技術も活用するオープンイノベーションと、発明を守り活用する特許戦略も重要です。

たとえると:遠足の地図に、目的地と到着時刻、途中で必要な準備を書き、足りない道具は得意な友達と協力してそろえるイメージです。

技術動向調査では論文、特許、競合製品、市場情報などから変化を捉えます。ロードマップは、将来提供したい製品・サービス、その実現に必要な技術、研究開発の時期を同じ時間軸に置く計画図です。研究は新しい原理や知識を探る段階、開発は製品に使える形へ具体化する段階、事業化は生産・販売・収益化へつなぐ段階です。自社と大学や他社の知識を組み合わせるオープンイノベーションは開発を加速できます。特許戦略では発明を権利化し、模倣を防ぐだけでなくライセンスにも活用します。

押さえどころ

  • 技術動向調査で変化と機会を把握する
  • ロードマップで製品・技術・時期を対応させる
  • 研究・開発・事業化と外部連携・特許を一体で考える

確認問題(4問)

確認問題を読み込んでいます...

確認問題は本サービスのオリジナル問題です。ログインなしで解けます(結果は保存されません)。

「技術開発戦略とロードマップ」の過去問(3問)

IPAが公開しているITパスポート試験の公開問題から、このテーマの問題を集めました。

つながるテーマ

この解説をXでシェア

学習を記録して、合格まで続ける

教材と確認問題はこのページで全部無料で使えます。登録すると「技術開発戦略とロードマップ」の結果や習熟度が記録され、苦手分野の復習提案、試験日までの学習計画、合格準備度の見える化が使えます。最初の7日間は学習記録も無料です。