生産方式(ライン・セル・JIT・BTO)とは?わかりやすく解説
いつ作るか(見込生産・受注生産・BTO)と、どう作るか(ライン・セル・JIT・かんばん)の生産方式を区別します。
最初に考えてみよう
お弁当を朝のうちに作り置くか、注文を受けてから作るか。1人で全部作るか、流れ作業で分担するか。作り方を変えると、売れ残りや待ち時間はどう変わるのでしょうか?
解説
1いつ作る? ― 「注文」がどこに来るか
切り替えて、注文(色の濃い箱)が作る前か後かを見比べよう。
例:コンビニ弁当・日用品など定番品
2どう作る? ― 1人が受け持つ工程の数
同じ4つの工程を、ライン生産とセル生産で受け持つとどうなるか比べます。
4人が1工程ずつ担当。同じ作業を繰り返すので慣れが早く、同じ製品を大量に作るのに向きます(少品種大量生産)。
3JIT とかんばん方式 ― 後ろから引っ張る
JIT(ジャストインタイム)は、必要なものを必要なときに必要な量だけ作る考え方。その手段がかんばん方式です。
4リーン生産方式 ― ムリ・ムラ・ムダをなくす
JITなどの考え方を体系にしたのがリーン生産方式(リーン=ぜい肉のない)。3つの「ム」をなくして効率を高めます。
試験では「ムダに当たるもの」がよく問われます。付加価値を生まない(待つ・運ぶ・作りすぎる)ものがムダです。
5試験ではここを見分ける
- 見込生産=注文の前に作る/受注生産=注文の後に作る/BTO=注文の後に選ばれた構成で組み立てる
- ライン生産=流れ作業で1人1工程(少品種大量)/セル生産=少人数で多くの工程(多品種少量)
- JIT=必要なものを必要なときに必要な量だけ。かんばん方式=後工程が引き取った分だけ前工程が作る
- リーン生産方式=ムリ・ムラ・ムダをなくす。ムダ=作りすぎ・手待ちなど付加価値を生まないもの
誤り:セル生産は流れ作業の一種
正しくは:流れ作業はライン生産。セル生産は少人数で組付けから検査まで受け持つ
誤り:かんばん方式は前工程が作った分を後工程へ送る
正しくは:後工程が使った分だけ前工程へ引き取りに行く(引っ張る)
試験のポイント
ITパスポート試験での問われ方
JIT・かんばん方式の目的、セル生産とライン生産の違い、BTO、リーン生産方式のムリ・ムラ・ムダが事例で問われる
間違えやすいポイント
- セル生産を流れ作業の一種だと思う
- かんばん方式を、前工程が作った分を後工程へ押し出す方式だと思う
- BTOを注文の前に完成品を作り置く方式だと思う
関連用語
見込生産、受注生産、BTO、ライン生産方式、セル生産方式、JIT、かんばん方式、リーン生産方式
図解の内容を文章で読む
生産方式(ライン・セル・JIT・BTO)をイメージでつかむ
見込生産は需要を予測して注文の前に作り、受注生産は注文を受けてから作ります。BTOは注文を受けてから、顧客が選んだ構成で組み立てる方式です。ライン生産方式は流れ作業で工程を分担し、セル生産方式は1人または少人数で多くの工程を受け持ちます。JITは必要なものを必要なときに必要な量だけ作って在庫を減らす考え方で、かんばん方式がその手段です。
たとえると:お弁当屋さんで、昼の売れ行きを予想して朝のうちに作り置くのが見込生産、注文を受けてから作るのが受注生産、おかずを選んでもらってから詰めるのがBTOです。
生産方式は「いつ作るか」と「どう作るか」に分けると整理できます。いつ作るかでは、需要を予測して注文の前に作って在庫しておく見込生産と、注文を受けてから作る受注生産があります。BTO(Build To Order)は受注生産の一種で、部品を用意しておき、注文を受けてから顧客が選んだ構成(パソコンならCPUやメモリなど)で組み立てて出荷します。どう作るかでは、ベルトコンベアなどの流れに沿って作業者が工程を分担するライン生産方式が、同じ製品を大量に作る少品種大量生産に向きます。セル生産方式は、1人または少人数のチームが部品の組付けから検査までの多くの工程を受け持つ方式で、作る製品を切り替えやすく多品種少量生産に向きます。JIT(ジャストインタイム)は、必要なものを、必要なときに、必要な量だけ生産・調達し、工程間の在庫をできるだけ持たないようにする考え方です。その実現手段がかんばん方式で、後工程が使った分だけ前工程へ部品を引き取りに行き、部品名や数量を書いた「かんばん」で生産や運搬を指示します。リーン生産方式は、JITなどの考え方を体系化し、ムリ(能力を超える負荷)・ムラ(作業量や品質のばらつき)・ムダ(作りすぎ、手待ち、必要以上の加工など付加価値を生まないもの)をなくして効率を高める生産方式です。
押さえどころ
- 見込生産=注文の前に作る、受注生産=注文の後に作る、BTO=注文の後に指定の構成で組み立てる
- ライン生産=流れ作業で工程を分担(少品種大量)、セル生産=少人数で多くの工程を担当(多品種少量)
- JIT=必要なものを必要なときに必要な量だけ、かんばん方式=後工程が使った分だけ前工程から引き取る
- リーン生産方式=ムリ・ムラ・ムダをなくす生産方式
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「生産方式(ライン・セル・JIT・BTO)」の過去問(3問)
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