損益分岐点とは?わかりやすく解説

ストラテジ系 ・ 会計・財務 ・ 読む目安8分 ・ 頻出

売上と費用が同じになり、利益がゼロになる地点を学びます。

最初に考えてみよう

商品が売れていても、材料費や人件費などを回収できていなければ利益は出ません。どうすれば、どこから黒字になるのかを判断できるのでしょうか?

解説

損益分岐点は、売上と費用がちょうど同じでもうけが0になる販売数(売上高)。 公式は最後に出てきます。まずは1個売ったときのお金の動きから。

12種類の費用を知ろう

フリマに出店して手作りグッズを売る場面で考えます。かかるお金は2種類です。

固定費

売れても売れなくても必ずかかるお金。

例:出店料 10,000円

変動費

売れた数に応じて増えていくお金。

例:仕入れ 1個 300円

固定費は総額が変わらないので、たくさん売る(作る)ほど1個あたりの固定費の負担は小さくなります。

売価は1個 500円。まずは1個売ると手元にいくら残るかから見ていこう。

21個売ると、いくら残る?

グッズが1個 500円で売れました。でも、その1個の仕入れに300円払っています。

1個売れた
売上 500円

3残った200円で、固定費を回収する

出店料10,000円は、売る前にもう払っています。これを売れた分の200円で取り戻していきます。

まだ回収していない固定費10,000円
まだ売れていない
10,000…

4何個売れば、0円になる?

固定費 10,000円 を、1個 200円 ずつ回収する。
何個売れば回収しきれる?

5数字を言葉に置き換えると、公式になる

さっきの計算の数字が、それぞれ何だったかを言葉にしてみます。

10,000÷200=50

6グラフで確かめる

ここまでの話を、売上と総費用(固定費+変動費)の2本の線で見ると…

02万4万6万0255075100販売数(個)赤字黒字固定費 10,000円総費用売上損益分岐点 50個売上 25,000円
50個+0円
交点=損益分岐点(50個・売上 25,000円)。売上と総費用が同じで、利益は0円。

7「売上高」で聞かれたら

試験では個数ではなく損益分岐点売上高(いくら売り上げれば0円か)もよく聞かれます。

求め方A:個数 × 売価
50個 × 500円 = 25,000円

グラフの交点の高さ(25,000円)がこれです。

8解き方を固定して、本試験の形へ

  1. ① 1個(売上)あたり残る額
  2. →② 固定費 ÷ それ
  3. →③ 売上高なら ÷ 限界利益率

Q1. 販売単価600円、1個あたりの変動費400円、固定費60,000円。損益分岐点の販売数量は?

9固定費? 変動費?

次の費用は固定費と変動費のどっち?

  • 店の家賃(毎月決まった額)

  • 商品の材料費・仕入れ代

  • 正社員の基本給

  • 売れた分だけ払う配送料

試験のポイント

ITパスポート試験での問われ方

損益分岐点の意味、固定費・変動費の見分けが問われる

間違えやすいポイント

  • 損益分岐点を最大利益の点だと思う
  • 固定費と変動費を逆にする

関連用語

損益分岐点、固定費、変動費、利益

図解の内容を文章で読む

損益分岐点をイメージでつかむ

損益分岐点は、売上と費用がちょうど同じになり、利益も損失も出ない売上高です。売上がこの点を超えると利益が出やすく、下回ると赤字になります。固定費と変動費の違いも一緒に出ます。

たとえると:フリマで出店料を払ったあと、売上が出店料と仕入れ代を超えたところから黒字になるイメージです。

損益分岐点は、売上高と費用がちょうど等しくなり、利益も損失もゼロになる売上高(または販売数)です。ここを超えれば黒字、下回れば赤字になります。「利益が最大になる点」ではない点に注意しましょう。計算のカギは、費用を2つに分けることです。固定費は売れても売れなくてもかかる費用(家賃・出店料など)、変動費は売れた分だけ増える費用(材料の仕入れなど)です。1個売るごとに「売価−変動費」の分だけ固定費を回収でき、固定費を回収しきった点が損益分岐点です。たとえば出店料1万円・売価500円・仕入300円なら、1個あたり200円ずつ回収して、1万円÷200円=50個が分岐点です。試験では固定費・変動費の見分けと、この計算が問われます。

押さえどころ

  • 損益分岐点 = 利益ゼロの売上
  • 固定費 = 売れても売れなくてもかかる
  • 変動費 = 売上に応じて増える

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「損益分岐点」の過去問(3問)

IPAが公開しているITパスポート試験の公開問題から、このテーマの問題を集めました。

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