ITパスポート試験は2027年度から何が変わる?
更新日:
ITパスポート試験は2027年度春頃から新しい試験制度に移行する予定です。出題分野が「ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系」から「ビジネス」「テクノロジ」「セキュリティ・倫理」の3つに再編されます。
一方で、試験時間120分・出題数100問・合格基準は変わらないとされています。現行制度の試験は2026年度の実施をもって終了する予定です(2026年9月30日時点のIPAの公表内容)。
現行試験と新試験の違い(比較表)
IPAが公表している見直し内容を、現行試験と並べて整理します。新試験の内容は検討段階の「案」で、今後変わる可能性があります。
| 項目 | 現行試験 | 新試験(2027年度〜予定) |
|---|---|---|
| 出題分野 | ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系 | ビジネス・テクノロジ・セキュリティ・倫理 |
| 新たに加わる内容 | — | DXで求められるマインド・スタンス、データマネジメントの基礎 |
| 強化される内容 | — | AI時代に対応したセキュリティ・倫理 |
| 試験時間・出題数 | 120分・100問 | 変更なし(120分・100問) |
| 合格基準 | 総合評価点と分野別評価点の両方に基準あり | 変更なし |
| 実施方式 | CBT方式(随時実施) | CBT方式・通年実施の予定 |
つまり、試験の形式や難しさの基準はそのままで、何が出題されるか(分野の区切りと中身)が変わる見直しです。
新しく加わる・強化される内容
IPAは見直しの主な点として、次の2つを挙げています。
- DXのマインド・スタンスとデータマネジメントの基礎を新たに追加:デジタル技術で業務を変える考え方や、データを整えて活用するための基本が出題範囲に入ります。
- AI時代に対応したセキュリティ・倫理の出題を強化:セキュリティと倫理が独立した分野になり、生成AIの利用などを前提にした内容が重視されます。
新制度のシラバス案(Ver.0.1)とサンプル問題は、2026年8月31日にIPAのウェブページで公開されています。いずれも検討状況に基づく案で、変更の可能性があると明記されているため、細かい出題項目は確定版の公表を待つ必要があります。
現行試験はいつまで受けられるか
2026年9月30日時点でIPAが公表しているスケジュールは次のとおりです。
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 2026年度中 | 現行制度の試験を実施。2026年度の実施をもって終了予定 |
| 2027年1月以降 | CBT試験の一時休止を予定(当初の2026年4月27日以降から延期)。1月以降の実施はIPAが2026年秋頃に案内予定 |
| 2027年度春頃 | 新制度のITパスポート試験を開始予定 |
現行の出題範囲で確実に受けたいなら、2026年12月までの受験を目安に計画するのが安全です。2027年1月以降に現行試験を受けられるかどうかは、IPAの秋頃の案内で確認してください。
今受けるか、新試験を待つか
どちらが良いかは、試験までに使える時間と、今の学習の進み具合で決まります。
| あなたの状況 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| すでに勉強を始めている | 現行試験で年内に受ける | 今の参考書・過去問がそのまま使え、学んだ内容が直接得点につながる |
| これから始めるが、12月までに学習時間を取れる | 現行試験を目指す | 教材と公開過去問が豊富で、対策の方針を立てやすい |
| 年内は時間が取れない | 新試験を前提に準備する | 無理に年内受験を狙うより、新しい出題範囲で計画するほうが無駄が少ない |
| DX・データ活用・AIの知識を仕事で使いたい | どちらでも可。新試験の追加内容も学ぶ | 新試験で追加される内容は、実務でも役立つ領域 |
年内受験を目指す場合は、試験日を先に決めてから逆算するのが近道です。何日前から何をやるかは試験日から逆算する学習計画、必要な時間の見積もりは勉強時間の目安で解説しています。
新試験に向けて今からできる勉強
分野の名前は変わりますが、新試験にも「テクノロジ」「セキュリティ」の分野は残ります。今の学習がすべて無駄になるわけではありません。
- コンピュータ・ネットワーク・データベースなどテクノロジの基礎は、そのまま土台になる
- 情報セキュリティは独立した分野になるため、現行試験以上にしっかり理解しておく
- 経営・法務・プロジェクト管理などの内容は「ビジネス」分野として再整理される見込み
- DX・データマネジメント・AIの倫理は新しく重視されるので、シラバス案とサンプル問題で出題のイメージをつかむ
新試験の出題範囲は確定前の案です。IPAが確定版のシラバスや2027年1月以降の実施案内を公表したら、この記事も更新します。
このサービスを使う場合
ITパスポート学習コーチは、現行試験(ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系)の出題範囲に沿った教材と、IPAの公式過去問を収録しています。年内に現行試験で受ける人は、そのまま使えます。
- 試験日と1日に使える時間を入れると、残りの日数から「今日やること」を毎日組みます
- 予定より遅れても、立て直し案で試験日までの計画を引き直せます
- 間違えた問題は、自動で復習リストに戻ります
出典
計画づくりと「今日やること」をアプリに任せる
試験日と1日に使える時間を入れると、ITパスポート学習コーチが毎日の学習を組み立てます。最初の7日間は学習記録も無料です。