システム性能の指標とは?わかりやすく解説
待ち時間・処理完了までの時間・一定時間の処理量を区別し、性能改善の着眼点を学びます。
解説
1レスポンスタイム と ターンアラウンドタイム
どちらも「待つ時間」。違いはどこまでを測るかです。公式ではなく、時間の線の上で範囲を見ます。
- 1何を求める
- レスポンスタイム:操作してから、最初の応答が返るまでの時間
- 2どう測る
- 最初の応答が出た時刻 − 操作した時刻
- 3数値例
- 0秒に検索 → 0.8秒に1件目が表示
- 4答え
- 0.8秒(短いほど良い)
- 1何を求める
- ターンアラウンドタイム:依頼してから、結果がすべてそろうまでの時間
- 2どう測る
- すべて完了した時刻 − 依頼した時刻
- 3数値例
- 22:00に夜間集計を依頼 → 23:30に全部完成
- 4答え
- 1時間30分(短いほど良い)
2スループット = 決まった時間にどれだけ処理できるか
- 1何を求める
- 一定時間(1秒・1分など)あたりに処理できる量
- 2求め方
- 処理件数 ÷ かかった時間
- 3数値例
- 5分で1,000件を処理した
- 4答え
- 1,000 ÷ 5 = 200件/分(多いほど良い)
3ボトルネック = 全体の速さを決める、いちばん遅い部分
- 1何を求める
- システム全体で1分あたり何件処理できるか
- 2求め方
- 各部分の処理能力を比べて、いちばん小さい値を選ぶ
- 3数値例
- CPU 1,000件/分・ストレージ 300件/分・ネットワーク 800件/分
- 4答え
- 全体は 300件/分。改善すべきはストレージ
CPUを速くしても全体は300件/分のまま。性能を比べるときは、同じ処理を同じ条件で実行して測るベンチマークを使います。
4試験ではここを見分ける
- レスポンスタイム=最初の応答まで、ターンアラウンドタイム=すべて完了まで
- スループット=処理件数 ÷ 時間(30秒で90件 → 3件/秒)
- 全体の性能はいちばん遅い部分(ボトルネック)で決まる
誤り:レスポンスタイムと完了までの時間は同じ
正しくは:最初の応答が出た時点で測るのがレスポンスタイム
誤り:処理に時間がかかるほどスループットが高い
正しくは:同じ時間でたくさん処理できるほど高い
試験のポイント
ITパスポート試験での問われ方
性能指標の意味とスループットの計算、ボトルネックの判断が問われる
間違えやすいポイント
- 応答開始と処理完了を同じ時間だと思う
- 処理時間が長いほどスループットも高いと思う
関連用語
レスポンスタイム、ターンアラウンドタイム、スループット、ベンチマーク、ボトルネック
図解の内容を文章で読む
システム性能の指標をイメージでつかむ
レスポンスタイムは操作して最初の応答が返るまで、ターンアラウンドタイムは依頼から処理完了まで、スループットは一定時間に処理できる量です。ベンチマークで条件をそろえ、ボトルネックを探します。
たとえると:食堂で、注文後に受付番号が出るまでがレスポンス、料理を受け取るまでがターンアラウンド、1時間に提供できる食数がスループットです。
レスポンスタイムは利用者が入力してから画面に最初の応答が返るまでの時間で、対話操作の待ちやすさに関係します。ターンアラウンドタイムは仕事を依頼してから結果がすべて返るまでの時間です。スループットは1秒・1分など単位時間当たりに処理できる件数で、処理件数÷時間で求めます。ベンチマークは決めた処理を同じ条件で実行して性能を比較する試験です。性能は最も遅いCPU・ストレージ・ネットワークなどのボトルネックに制約されるため、測定結果を確認して原因となる箇所を改善します。速い部品を無関係な場所へ足しても全体性能は上がりません。
押さえどころ
- レスポンスタイムは最初の応答まで
- ターンアラウンドタイムは完了まで
- スループットは単位時間当たりの処理量
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「システム性能の指標」の過去問(1問)
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