表計算と相対参照・絶対参照とは?わかりやすく解説

テクノロジ系 ・ 技術要素(ソフトウェア) ・ 読む目安8分 ・ 頻出

表計算ソフトの式コピーで変わる参照(相対)と固定する参照(絶対)を学びます。

最初に考えてみよう

たくさんの数字を手で計算したり、条件に合うデータを目で探したりすると、時間がかかりミスも起きます。どうすれば、表の中で計算や集計を効率よく行えるのでしょうか?

解説

表計算で式をコピーすると、参照するセルが自動でズレるのが相対参照。 ズラしたくないセルは $ で固定する絶対参照を使います。後半では、IF などの関数を読む力をつけます。

1式を下にコピーしてみる

税込価格=価格×税率。先頭セルに式を入れ、下にコピーして全部埋めます。 税率(E1=×1.1)の参照を切り替えて結果を見よう。

E1税率 = ×1.1
セル価格(B)入っている式税込
C2100=B2*E1110
C3250——
C4400——
まず参照モードを選び、「下にコピー」を押してみよう。

2$ の意味をまとめる

A1相対参照:コピーで列も行もズレる
$A$1絶対参照:コピーしてもズレない(完全固定)
$A1 / A$1複合参照:$の付いた側だけ固定
「$ が付いた方向は動かない」と覚える。税率や定数など、全行で同じセルを見たいときは絶対参照。

3式を左から読む

税込価格を出すため、C4 に次の式を入れました。部品ごとに、どのセルを指しているかを見ていきます。

C4 = B4*(1+B$1)

式を左から読んでいきます。

ABC
1消費税率10%
2
3商品税抜税込
4X200
5Y500
6Z100

4IF ― 条件で2つに分かれる

IF は「条件, 成り立つとき, 成り立たないとき」の3つの部品でできています。

IF(A2 ≧ 60, '合格', '不合格')
A2 = ?→① A2 ≧ 60 ?
② TRUE なら
'合格'
③ FALSE なら
'不合格'

5論理積・論理和 ― 条件を組み合わせる

合格の条件が「2科目の合計が120点以上、又は、どちらかが100点」のように複数あるときは、条件をまとめる関数を使います。

A2+B2 ≧ 12070+60=130 → ○
A2 = 100A2=70 → ×
B2 = 100B2=60 → ×
↓ 1つでも○なら○
IF(論理和(…), '合格', '不合格')
'合格'
論理積=全部成り立つとき TRUE(「かつ」)、論理和=どれか1つでも成り立てば TRUE(「又は」)。問題文の「又は」「少なくとも一つ」なら論理和です。

6範囲をまとめる ― 合計(B2:B4)

B5 に 合計(B2:B4) を入れます。「:」は「〜から〜まで」の意味です。

AB
1売上
24月30
35月50
46月20
5計

7確認問題:5段階で本試験レベルへ

  1. ① 参照を読む
  2. →② 内側から計算
  3. →③ 条件で分ける
Lv.1 絶対参照1 / 5
C4 に B4*(1+B$1) を入れ、C5 に複写した。C5 の式は?

試験のポイント

ITパスポート試験での問われ方

式をコピーしたときに参照がどう変わるか、$の意味が問われる

間違えやすいポイント

  • 絶対参照と相対参照を逆にする
  • $を付けてもコピーでずれると思う

関連用語

相対参照、絶対参照、複合参照、セル、表計算ソフト

図解の内容を文章で読む

表計算と相対参照・絶対参照をイメージでつかむ

表計算では、セルに式を入れて計算します。式を別のセルにコピーすると、参照するセルが自動でずれるのが相対参照です。ずらしたくないときは、列や行の前に$を付けて固定する絶対参照(例:$A$1)を使います。$A1のように片方だけ固定する複合参照もあります。

たとえると:相対参照は「3つ左のセルを見る」という“位置の指示”なので、コピーすると見る場所もずれます。絶対参照は「いつもA1を見る」という“住所そのものの指定”で、コピーしても動きません。

表計算の式は、コピーして使い回すことが前提です。「=A1×B1」のような普通の書き方は相対参照で、「自分から見てどの位置のセルか」という相対的な指示です。式を1つ下のセルにコピーすると、参照も自動的に1つ下(A2×B2)にずれます。便利な半面、税率のように全員が同じセルを見てほしい場合には困ります。そこで「=A1×$E$1」のように$を付けるのが絶対参照で、コピーしても$E$1は動きません。$A1(列だけ固定)やA$1(行だけ固定)のように片方だけ固定する複合参照もあります。試験では「この式を下のセルにコピーすると式はどうなるか」という形で問われるので、「$が付いた部分は動かず、付いていない部分はコピーした方向にずれる」と覚えましょう。

押さえどころ

  • 相対参照=コピーで参照がずれる
  • 絶対参照=$で固定、コピーしてもずれない
  • $A$1=完全固定 / $A1・A$1=複合参照

確認問題(5問)

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「表計算と相対参照・絶対参照」の過去問(5問)

IPAが公開しているITパスポート試験の公開問題から、このテーマの問題を集めました。

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