ITパスポートの計算問題は捨てていい?覚えたい公式と解き方
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ITパスポートの計算問題をすべて捨てる学習方針はおすすめしません。割合や単位換算など、基本を理解すれば解ける問題まで取り逃すためです。本番で時間のかかる問題を後回しにすることと、学習段階で計算を全部避けることは分けましょう。
まずは割合・利益・通信時間など、式の意味を説明できるものから練習します。以下は解き方を確認するためのオリジナル例題です。出題数や頻度の順位、合格を保証する公式一覧ではありません。
計算問題を全部捨てないほうがよい理由
「何問捨てても受かる」という固定の数は示せません。ITパスポートは単純に1問10点を足す採点ではなく、IRTに基づく評価点で判定されます。総合評価点と分野別評価点の両方に基準があるため、正答数だけで合否を予測できません。
計算の出題数を決め打ちするより、短時間で解ける基本形を増やしましょう。知識問題で迷う時間と、簡単な計算にかかる時間を比べると、計算を最初から全部避けることが効率的とは限りません。基準の仕組みは合格基準と分野別評価点の解説で確認できます。
先に整理したい5つの基本
| テーマ | 式・考え方 | 間違えやすい点 |
|---|---|---|
| 割合 | 割合=比べる量÷基準の量 | %は100で割って小数に直す |
| 損益分岐点売上高 | 固定費÷(1−変動費率) | 変動費率と変動費の金額を混同しない |
| 稼働率 | 直列:A×B/並列:1−(1−A)×(1−B) | 独立に故障する等の条件を確認 |
| 通信時間 | データ量(bit)÷実効速度(bit/秒) | byteとbitをそろえる |
| 2進数 | 各桁の数字×2の位の重みを足す | 右端の位は2の0乗=1 |
公式を覚えるだけでは、どの数字を入れるか迷います。問題を読んだら「求める量」「与えられた量」「単位」の3つを書き分けてから式に進みましょう。
途中式で分かる計算例題5問
例題1:20%増えた売上はいくら?
売上が80万円から20%増えたとします。増加額は80万円×0.20=16万円。増加後の売上は80万円+16万円=96万円です。80万円×1.20でも求められます。
「増加額」を聞かれたら16万円、「増加後」を聞かれたら96万円です。逆に96万円から20%引いても80万円には戻りません。割合の基準がどの金額かを毎回確認してください。
例題2:損益分岐点売上高を求める
固定費が120万円、変動費率が60%のとき、損益分岐点売上高は120万円÷(1−0.60)=120万円÷0.40=300万円です。
検算すると、売上300万円に対する変動費は180万円。固定費120万円と合わせて費用は300万円なので、利益は0円になります。損益分岐点は「売上と費用が等しくなるところ」と意味でも覚えましょう。
例題3:2台の装置の稼働率
稼働率がそれぞれ0.9の装置A・Bが独立に故障するとします。両方動く必要がある直列構成なら、0.9×0.9=0.81(81%)です。
少なくとも1台動けばよい並列構成なら、両方止まる確率を1から引きます。1−(1−0.9)×(1−0.9)=1−0.01=0.99(99%)です。共通の電源が落ちるなど、故障が独立でない場合にそのまま当てはめないでください。
例題4:10MBを送るのに何秒かかる?
10MBのデータを20Mbpsの回線で送り、伝送効率を50%とします。この例ではMを10の6乗、1byteを8bitとします。
- データ量:10MB×8=80Mbit
- 実効速度:20Mbps×0.50=10Mbps
- 時間:80Mbit÷10Mbit/秒=8秒
伝送効率を無視すると4秒になり、答えが変わります。問題文の単位や効率の条件を式に入れたか、最後に確認します。
例題5:2進数10110を10進数にする
右から位の重みは1、2、4、8、16です。10110は、1×16+0×8+1×4+1×2+0×1=22になります。0の桁は足しません。
暗算で混乱する場合は、数字の下に位の重みを書きます。反対に10進数22を2進数にするときは、16+4+2と分け、使う位を1、使わない位を0にすれば10110になります。
計算が苦手な人の練習順序
- 解説を見ながら、数字の単位と求めたい量に印をつける。
- 式を日本語で説明する。「費用を回収する売上を求める」など、目的を言えるようにする。
- 同じ型で数字を変えた問題を、解説を閉じて解く。
- 計算結果を元の条件に戻して検算する。
- 最後に他分野と混ぜ、公式を自分で選ぶ練習をする。
間違いは「式を選べない」「単位が違う」「四則演算で間違う」に分けてメモします。単位の間違いなら問題数を増やす前に換算を練習するなど、原因ごとに復習を変えましょう。過去問の使い方も参考に、答えの番号だけ覚えるのを避けます。
本番で後回しにする判断と電卓の注意
問題を一読して式の方針が立たない、条件整理が長くなると感じたら、いったん後回しにして他の問題へ進む方法があります。計算問題という理由だけで避けず、式がすぐ分かる短い問題はその場で取り組みます。
電卓やスマートフォンを使う前提で練習しないでください。公式の受験者注意説明書では、電卓などの電子機器をしまうよう案内されています。筆算と概算で確認する練習をしておくと、入力機器に頼らず考えられます。
たとえば通信時間の計算で、データ量が増えたのに答えが短くなったら、割る向きや単位を再確認します。答えが常識的な大きさかを見ることも、計算ミスを減らす手がかりになります。
よくある質問
数学が苦手でも解けますか?
この記事の例は、四則演算、割合、位取りから確認できます。まずは一つの型を途中式つきで説明できるようにし、少しずつ扱える問題を増やしましょう。
この5つの公式だけ覚えれば十分ですか?
いいえ。計算の入口として選んだものです。出題範囲は最新のシラバスで確認し、公開問題でほかの計算やデータの読み取りにも取り組んでください。
直前なら公式暗記と問題演習のどちらを優先しますか?
少なくとも各公式で1問は、見ずに解けるか試します。式だけ知っていても数字を当てはめられなければ使えません。間違えた式に絞って意味と単位を復習すると、残り時間を使いやすくなります。
このサービスを使う場合
学習を始める場合は、公開過去問で現在の理解度を確かめられます。計画づくりや復習の管理が必要になったら、学習コーチの利用を検討してください。
出典
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